Record China 2023年5月14日(日) 10時0分
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10日、日本の華字メディア・中文導報は、日本人の「内」と「外」に関する性質を取り上げ、在日外国人が日本社会に入り込めない苦悩を嘆く文章を掲載した。
2023年5月10日、日本の華字メディア・中文導報は、日本人の「内」と「外」に関する性質を取り上げ、在日外国人が日本社会に入り込めない苦悩を嘆く文章を掲載した。
文章は「日本人は日本国内では礼儀正しいが、海外に行くとその辺に痰唾を吐いたり吸い殻を捨てたり、傲慢(ごうまん)かつ横柄な態度を取ったりし、赤信号を平気で渡る者もたまに見かける。これは、日本人が内と外で異なる基準を設けて行動するという性質の現れだ」とした。
その上で、日本人は対人関係について「内」と「外」を使い分け、「外」の人については「自分に関係のない他人」として冷たく扱うと論じるとともに、在日外国人は往々にして、日本人から「外」の人間、すなわち「外人」として扱われている感覚になると主張した。
そして、日本語にはさまざまな敬語が存在し、日本人は面識のない人と初めてコミュニケーションを取る際にはまずよそ行きのあいさつ言葉を使って速やかに自分と相手の位取りを行った上で、相応の敬語を用いてやり取りすると分析。敬語は一見他人に対するリスペクトのように思えるが、実際のところは相手を階級別に扱っているのだとし、日常でよく見られる日本人どうしの敬語の応酬はまさに「他人対他人」の典型で、よそよそしさによって表向きには親しい関係を維持しているのだと論じた。
さらに、日本人は一度「内」と「外」の区分けを決めるとよほどのことがない限りこれを覆さないと主張。このため、一度「外の人」認定をされた人物はどんなに頑張っても「内の人」になることは難しいとしたほか、日本人の団結意識や外部との対抗意識、さらには排他的意識もこの「内」と「外」の考え方がベースになっているのだと伝えた。
文章は最後に「それゆえ、われわれは悲しいことにどんなに日本や日本文化を好きになっても、日本人からは本当の意味に受け入れてもらえないことに気づくのである。日本人と結婚し、子どもを設けたとしてもやっぱり『外人』であり、その行動や言葉が日本人以上に日本人らしかったとしても、日本人の心の中ではやっぱり『外人』なのである」と結んでいる。(翻訳・編集/川尻)
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