人民網日本語版 2023年5月12日(金) 14時30分
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中国では最近、自分で家を買う女性が増え続けている。写真は上海。
中国では最近、自分で家を買う女性が増え続けている。ここから女性がより自主独立した結婚観を持つようになったことがうかがえるが、「女性はそんなに頑張る必要はない」と考える人もいる。
2006人を対象に行った調査によると、回答者の84.2%が「ここ数年、周りにいる独身女性が家を買うケースが増えてきていると感じる」と答え、93.9%が「独身女性の住宅購入に賛成する」と答えた。女性が自分で家を買うことをどう見るかについては、「仕事でさらに努力しなければいけなくなる」が66.3%、「資産運用の能力が高まり、収支が計画的になる」が62.3%だった。
専門家は、「女性の住宅購入者の増加は人々の結婚スタイル、生活スタイル、社会的観念の変化を反映している。中国では伝統的に、男女が結婚すれば、男性が家を提供するのが一般的だ。今では女性の住宅購入者の割合が上昇して、親からの資金面の支援のあるなしにかかわらず、物質的に男性側に依存していた伝統的な結婚スタイルが打ち破られつつあることを物語っている。現代の女性は自己実現をより重視し、理想の生活スタイルや自分の成長のために努力して、新たな可能性を開きたいと考えている」と述べた。
また同専門家は、「女性が自分で家を買うなんて数十年前は想像すらできなかった。今や、女性はますます独立を追求するようになっている。経済的な独立だけでなく、生活スタイルをめぐる独立も求めており、これには結婚に対するより独立した態度も含まれる。女性は家を買うことを通じて、自分のために一種の安心観を得たいと考えており、単純に男性に依存するわけではない」との見方を示す。
独身女性が家を買うことはどう見られているだろうか。調査結果によると、「独身女性の住宅購入に賛成」が93.9%に上った。さらに詳しく分析すると、二線都市の回答者は「賛成」の割合が最も高く95.8%に上り、次に三線・四線都市で94.3%だった。
女性が自分で家を買うことはどのような影響をもたらすだろうか。「仕事でさらに努力しなければいけなくなる」が66.3%、「資産運用の能力が高まり、収支が計画的になる」が62.3%、「将来の生活プランがよりはっきりする」が53.4%だった。こうした肯定的な見方と同時に、「住宅ローンに縛られて『房奴(住宅ローンの返済に苦しむ人)』になり、集中して自分を高めることができなくなる」と見る人は29.3%、「しばらくの間は生活の質(QOL)が低下する」は20.5%に上り、「女性の親に一定の経済的負担がのしかかるだろう」と見る人も12.1%いた。
回答者を男女別に見ると、男性が44.0%、女性が56.0%だった。一線都市に住む人が28.9%、二線都市が47.5%、三線・四線都市が19.3%、県城(県の行政中心地)または小都市が4.0%だった。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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