中国の自動車輸出、今年は400万台にも、NEV中心に拡大―中国メディア

Record China    2023年5月13日(土) 6時0分

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中国の自動車輸出が今年400万台に増えるとの予想もある、と中国メディアが報道。輸出はEVを含むNEVを中心に拡大している。

中国の自動車輸出が今年400万台に増えるとの予想もある、と中国メディアが報じた。中国の自動車輸出は昨年、300万台を超え、ドイツを抜いて日本に次ぐ世界2位となった。輸出は電気自動車(EV)を含む新エネルギー車(NEV)を中心に拡大している。

業界団体の中国自動車工業協会CAAM)などによると、中国の自動車輸出は2018年から2020年まで約100万台にとどまっていたが、21年には200万台に倍増。22年は前年比54.4%増の311万1000台に達した。うちNEVの輸出台数は前年の2.2倍(67万9000台)と急増した。

中国網によると、今年第1四半期(1~3月)も高い増加率を維持し、前年同期比70.6%増の99万4000台に上った。全国乗用車市場情報連席会の崔東樹秘書長は「NEVは中国車輸出の中心的な成長源である」と分析した。

宇通客車は今年3月、ウズベキスタンと新エネバス800台の輸出契約を結んだ。この受注は中国のウズベキスタンへのバス輸出の記録を樹立した。ウズベキスタンが新エネバスを大量調達するのも初めてだった。

宇通客車海外マーケティング管理室の黄雲亮主任は「当社は近年、世界のターゲット市場で持続的に事業展開している」と強調。「すでに英国、フランス、メキシコ、カタールなどの40数カ国及び地域に各種バスを8万6000台超輸出している。当社は今年も新エネターゲット市場における事業展開を拡大する」と述べた。

自動車輸出の優位性を育むため、国務院弁公庁は4月25日に「貿易の規模安定および構造最適化の促進に関する意見」を発表。より積極的な政策サポート方針を打ち出した。

その主な内容は「各地および商業協会は自動車企業と水運企業のマッチングを行い、自動車企業と水運企業の中長期契約の締結を促す」「中国系銀行およびその域外機関の法規を順守しリスクを管理することを前提とした金融商品およびサービスのイノベーションに取り組み、海外で自動車企業に金融サポートを提供することを奨励する」「各地は自動車企業の国際マーケティング・サービス体制の構築および改善、海外におけるブランドPR、展示・販売、アフターサービスの能力の向上をさらに支援する」などだ。

今後の見通しについて、中国網は「中国の自動車製造の比較優位性と海外での代替的な需要の増加、政策のサポートにより、中国の自動車輸出は今年も好調」と報道。中国メディアの一部には「自動車輸出世界一が視野に入った」との期待感を込めた予測もある。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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