中国中東部の河南省にある国家レベルの董寨自然保護区の科学研究モニタリング担当者によりますと、自然保護区で生後40日に達した第一陣のトキのヒナが、近日中に初めて巣立つと予測されています。今年の繁殖期、野外で42組のトキが巣を作っているのが観測され、うち31の巣が産卵・ふ化に成功し、合わせて81羽のヒナがふ化し、野外トキのペア数、ふ化したヒナの数ともに過去最多となりました。

国家レベルの董寨自然保護区は中国初のトキ移転保護地で、これまでにトキの野外個体群数が最も多い移転保護地でもあります。2022年末までに、人工放鳥と野外自然ふ化によって、現地のトキの野外個体群数は400羽に達し、活動範囲は周辺3市8県に広がっています。（提供/CRI）