中国でこのほど、ある家政婦の求人広告が物議を醸している。紅星新聞などが13日付で報じた。

SNS上で拡散された求人広告によると、派遣先は「上海の奥様」で、住み込みではなく通い、勤務時間は午前9時～午後9時、給与は月給14万元（約273万円）。

採用要件として「奥様にひざまずいて仕える」「自尊心が強い人は要らない」「古代の侍女に相当する」「身長1メートル65センチ以上」「体重55キロ以下」「高卒以上の学歴」「歌って踊れる」「清潔感ある容貌」などと記されている。

求人情報の真偽について、家政婦派遣会社は取材に対し「事実だ」とした上で、すでに2人が採用されたことを明らかにした。

SNS上では「雇用側の要求は常軌を逸している」「自尊心と平等の権利を放棄してまで働きたくない」などの声が上がった一方で、「月給14万元はとても魅力的だ。自分なら喜んで引き受ける」との反応も見られた。またバズマーケティングを疑う声もあったという。（翻訳・編集/柳川）