香港メディアの香港01は15日、シンガポールで外国人による豪邸の購入件数がここ10年で最多を記録し、中でも中国本土人による購入が大きく増加していると報じた。

記事は、米ブルームバーグの報道を引用。シンガポールの不動産会社Orange Tee＆Tie Pteの報告書によると、今年第1四半期に外国人がシンガポール中心部で購入した豪邸の数は159軒（前年同期は71軒）に上った。このうち、中国人による購入は前年同期比158％増の111軒だったという。

シンガポール政府は4月26日、外国人による不動産購入にかかる印紙税を従来の2倍となる60％に引き上げると発表し、不動産市場の安定を図っている。

同社の孫燕清（クリスティーン・スン）副総裁はこの措置について、「『シンガポールは不動産投資に最適な場所』との見方に影響を及ぼすことはないと思われる」とし、「その他の都市の豪邸はいずれも非常に高額なため、一部の富裕層らはここ（シンガポール）で自身の財産を保管し続けるだろう」との見方を示した。（翻訳・編集/北田）