台湾、ダフ屋撲滅目指し法改正、額面の最大50倍の過料、不正購入で最長3年の懲役刑

Record China    2023年5月21日(日) 20時0分

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台湾立法院でダフ屋行為の撲滅を目指した改正法案が可決された。チケットを転売した場合、額面の最大50倍の過料を科すほか、不正に購入した場合には最長3年の懲役刑となる。

台湾立法院(国会)でダフ屋行為の撲滅を目指し罰則を新設した改正法案が12日、可決された。チケットを転売した場合、額面の最大50倍の過料を科すほか、「ボット」と呼ばれる自動購入プログラムなどを利用して公演チケットを不正に購入した場合には最長3年の懲役刑となる。

台湾・中央通信社によると、内外の人気アーティストの公演チケットが高額転売される事態が社会問題化。ダフ屋の横行を食い止めるための法整備が求められていた。そのため、行政院院会(閣議)は4月、いわゆる「ダフ屋条項」を新たに加えた改正文化創意産業発展法案を決定し、立法院に提出していた。

可決された改正法案はダフ屋を「芸術・文化公演のチケットを額面価格または定価を超えて販売した者」「虚偽資料またはその他の不正な方法でコンピューターまたはその他の関連設備を利用して芸術・文化公演のチケットを購入し、チケット予約または受け取りの認証を取得した者」と定義した。価格を上乗せして転売する行為やチケットを不正に入手する行為はいずれもダフ屋行為と認定される。

価格を上乗せして転売した場合、チケットの枚数に応じて額面価格や定価の10~50倍の過料が科される。不正にチケットを入手した場合には、3年以下の懲役や300万台湾元(約1300万円)以下の罰金、または懲役刑と罰金刑が併科される。

韓国・中央日報によると、今回の法改正を触発したとされるのは、K-POPグループ「BLACKPINK(ブラックピンク)」の台湾公演。

3月18、19日にBLACKPINK は台湾の高雄でワールドツアーコンサートをしたが、ダフ屋行為によりチケット転売価格が定価の45倍まで高騰した。入場券の額面は8800台湾ドルだったが、転売チケットは最高40万台湾ドルで取引された。

BLACKPINK は21日にタイのバンコクでコンサートを予定。このコンサートのチケットは現在インターネットの販売サイトを通じて額面を大幅に上回る150万~250万ウォン(約15万~25万円)で取引されているという。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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