深山から世界へ、雲南コーヒーの発展の道のり―中国メディア

人民網日本語版    2023年5月23日(火) 21時30分

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雲南コーヒーはその独特の風味により、世界で最も良質なコーヒーの1つと高く評価されている。

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雲南省は中国で栽培面積が最大で、生産量が最多のコーヒー産地だ。雲南コーヒーはその独特の風味により、世界で最も良質なコーヒーの1つと高く評価されている。

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ここ数年、雲南コーヒーは中国内外の消費者にますます好まれるようになった。スターバックス、ネスレ、瑞幸コーヒー(ラッキンコーヒー)、マナーコーヒーなどのコーヒーブランドが相次いで雲南コーヒー豆を使った複数の商品を打ち出している。スタバは雲南省プーアル市にアジア太平洋地域初の栽培者支援センターを設立し、マナーコーヒーが雲南省プーアル市孟連県に設立したコーヒー豆回収ステーションはコーヒー栽培農家がたびたび訪れる場所になりつつある。

データによると、2022年上半期の雲南コーヒー豆輸出量は1万8000トンに達し、価格にして5億5000万元(約110億円)に上り、遠く欧州連合(EU)、ASEAN米国、中東などの地域に輸出されたという。

深山から世界へ、雲南コーヒー豆は徐々に中国の開放経済の新たな看板商品になってきた。

しかし雲南はこれまで、中国の伝統的な茶葉生産地と見られることが多かった。コーヒーという舶来品がここ雲南の地から世界へ広がるようになったのは、一体なぜか。

コーヒーは19世紀末に雲南省に伝わったが、初期の発展状況は秩序がなく非常に混乱していた。1988年、中南米のコーヒー栽培拠点がコーヒー価格への影響力を弱めるため、ネスレなどの企業が雲南コーヒー産業の発展を現地で支援するようになった。97年末には、雲南省が全国のコーヒー生産量の83%を占めた。

国際ブランドの参入と同時に、雲南の現地企業も自力更生の道を開いた。2011年、プーアル市孟連県富岩鎮芒冒村でワ族の女性の葉萍さんが村民を率いて「孟連天宇コーヒー農民専業合作社」を設立。この合作社が生産するコーヒー豆は、21年5月に張軍(ジャン・ジュン)中国国連大使から国連安全保障理事会を構成する14カ国の代表に贈られ、雲南コーヒーは中国内外で高い評価を得ることになった。

芒冒村のコーヒープランテーションでカカオを天日干しして乾燥させるコーヒー農家

コーヒーの品質に対する消費者の要求がますます高くなるにつれ、雲南コーヒーも高品質コーヒーの道を徐々に模索するようになった。22年、コーヒー農家の番啓佐さんが栽培したコーヒー豆が3回目となるスターバックス・リザーブに採用された。第2回中国国際輸入博覧会には、スターバックスリザーブ佐園農場コーヒー豆が雲南コーヒーの代表として出品され、世界各地からの来場者に雲南コーヒーの質の高さをPRした。

輸入博のティーブレークカウンターに置かれた雲南コーヒー(写真提供はスターバックス)

ここ数年の間に、雲南省はコーヒー産業の発展に関わる一連の指導文書を相次いで打ち出した。政策の指導を受けて、雲南産コーヒー豆の高品質化率は効果的に上昇している。

コーヒー産業の隆盛は雲南の若い世代のUターンも促した。帰郷した若者らはより成熟した管理技術や栽培技術をプランテーションにもたらしている。 長年にわたり、農家にとってコーヒーとは単なる収入源ではなくなり、今や文化的アイデンティティーに融合している。

現在、プーアル市では多くの農家がお茶と同時にコーヒーも栽培している。冬にはカカオを収穫し、春になればお茶を摘むようになっている。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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