中国・重慶市でビニール袋に入れられたペットの猫が建物から投げ落とされ、死亡する事件があった。重慶広播電視台が22日付で伝えた。

報道によると、重慶市巴南区の集合住宅で21日、建物の上階からビニール袋が落下した。近くにいた廃品回収業者の女性がドンという音に驚き袋を確認すると、中には猫が入っていた。女性によると、猫は鼻や口から血を流しており、ピクリとも動かなかった。体は硬直しておらずまだ柔らかかったといい、生きたまま投げ落とされたとみられている。

飼い主で同集合住宅に住む熊（シオン）さんによると、猫は21日の昼に外に出て以降家に戻らず探していたといい、同日夜になり何者かに投げ落とされたことを知ったという。

猫はラグドールで6000元（約12万円）余りで購入したそうだが、熊さんは「お金の問題じゃない。何年も一緒に暮らしていたのに」「（よその家に迷い込んだのなら）追い出したり、連絡したりしてくれればいいのに、生きたまま投げ落とすなんて。どんな心理で、どんな人がこんなことをできるのか」と悲しみと憤りを隠さなかった。

発見した女性は「猫は3～3．5キロくらいあった。人に当たっていたらもっと大事になっていた」と語った。

ネットユーザーからは「生きたまま投げ落とすなんて、とんでもない」「こんなことが頻繁に起こっている」「早く動物を保護するための法整備を」「猫にこういうことをする人間は人に対しても同じことをする」といった声がある一方で、猫に同情を示しながらも飼い主の管理不足を指摘する声も散見された。（翻訳・編集/北田）