ごみ?雪?香港の空を舞う白い物体の正体は…

フライメディア    2023年5月24日(水) 17時30分

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5月末に香港の街中を歩いていると、白いふわふわしたものが空中を漂う光景を見かけることがある。

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5月末に香港の街中を歩いていると、白いふわふわしたものが空中を漂う光景を見かけることがある。知らない人が見れば、白いごみや大きな雪のようなものが舞っているようにも見える。その白いふわふわしたものの正体は「木棉(キワタ)」の種子だ。

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木棉は香港各地に植えられている木で、山に近いエリアや公園、緑の多いエリアで街路樹として植えられているのを見ることが多い。

3~4月には大きなオレンジとも赤ともいえるオレンジレッド色の妖艶な花を咲かせる。手のひらほどもある巨大な花は薬膳茶にも使われ、落ちた花を集めて道端で乾かす人の姿も見られる。気持ちを高ぶらせ精神を向上させる花の色から、この木を英雄の木と呼ぶこともあるという。

1カ月ほどで花が落ちると、5月末から6月にかけて白くふわふわした棉で覆われた種が風に吹かれて空中を舞う季節が来る。この棉で覆われた種が、まるで暑い香港に降る夏の雪のような、とても不思議な光景を生み出すのだ。

知らない人が見れば、鳥の羽毛がたくさん舞っていると勘違いするかもしれない。ごみが舞っていると思う人もいるかもしれない。しかしこの棉の存在を知る人が見れば、季節の移り変わりを感じるだろう。この光景は香港に本格的な夏が訪れることを知らせてくれる。

公園に落ちている木棉の種

この種の周りの棉は、その見た目からも想像できる通り、コットンとしても使われている。布団や枕の中の棉として利用される。この小さな棉をどれだけ集めなければならないのか分からないが、大変そうな作業だ。


これからますます綿が舞う香港。街を歩く時はぜひ頭上を見上げて綿がふわふわ舞うのを見つけていただきたい。(提供/フライメディア)

※本記事はニュース提供社の記事であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。すべてのコンテンツの著作権は、ニュース提供社に帰属します。

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