中国で年度決算と四半期決算が次々に発表され、A株上場企業の給与に関する複数のデータの全貌が明らかになった。各業界は過去1年間に好調で社員の給与も上がっただろうか。それとも不調で給与も落ち込んだだろうか。

社員の年収を見ると、1位は非銀行金融の44万7300元（約894万6000円）、2位は銀行の42万3600元（約847万2000円）で、昨年に40万元（約800万円）を突破したのもこの2業界だけだった。その後には不動産、メディア、石油・石油化学が続き、平均年収は25万元（約500万円）を超えた。しかし半数以上の業界で社員の給与がA株上場企業全体平均の20万元（約400万円）に届かなかった。中でも繊維・アパレル、農林牧漁業、軽工業はやや見劣りし、社員の平均年収は12万～13万元（約240万～260万円）だった。

また、非銀行金融、ビジネス・小売、不動産、銀行などの業界は給与が減少し、最も変動が大きかったのは非銀行金融業界で、前年比約11％減少した。

研究報告によれば、過去2年間、業界の景況感の影響を受けて、不動産業は全体として利益が縮小し、粗利益率が最低を更新し続けた。22年の不動産上場企業60社の売上高は前年比12％減の4兆3300億元（約86兆6000億円）となり、15年ぶりのマイナス成長だった。（提供/人民網日本語版・編集/KS）