Record China 2023年5月27日(土) 19時0分
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24日、成都商報は、格闘技の初心者がプロと試合して36秒でKO負けした後に死亡した事故について、賠償命令を受けた主催者が事故から3年が経過した今も賠償金を支払っていないと報じた。
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2023年5月24日、中国メディアの成都商報は、格闘技の初心者がプロと試合して36秒でKO負けした後に死亡した事故について、賠償命令を受けた主催者が事故から3年が経過した今も賠償金を支払っていないと報じた。
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記事によると、わずか1カ月前からトレーニングを積み始めた格闘技経験のない大学生が2019年11月30日、11戦無敗のプロ格闘家とキックボクシングの試合を行い、開始からわずか36秒でKO負けして意識を失い緊急搬送され、20日後に死亡した。その後、大学生の両親が試合の主催者、対戦相手、大学生のコーチ、試合会場運営者などを相手に損害賠償を求める訴訟を起こした。
21年12月31日に成都市錦江区の裁判所が出した一審判決では、試合について対外的に発表しなかった、実力があまりにも異なる両者をマッチングさせた、医療保障体制も不十分で試合前に身体検査報告の提出を求めなかった、レフェリーについても然るべき証書を取得していなかったなど、試合運営において主催者の過失があったことが指摘された一方で、原発性心筋症が根本的な死因であり、腹部を蹴られたことは死亡の誘因に過ぎず寄与度は20%程度という司法鑑定結果などにより、主催者の過失割合は60%と判断された。そして、死亡賠償金、葬儀費用、医療費、遺族への慰謝料など請求額100万元(約1980万円)の60%弱にあたる計57万元(約1130万元)余りの支払いを、主催者である2つの企業に命じた。
また、22年6月の二審判決でも一審の判断が支持され、判決が確定した。しかし、主催者の2企業は現在まで賠償の支払いを行っていないという。大学生の遺体はまだ火葬されておらず、葬儀館に保管されたまま。大学生の親いわく「賠償金をもらっていない状況で息子を火葬してしまったら、踏み倒されてしまうかもしれない。それに、死因について相手が異議を申し立てて再調査を要求してくるかもしれない。火葬してしまっては調査に応じられなくなり、不利になるのではないか」とのこと。すでに3年半になる遺体の保管費用は6万元(約120万円)を超えたという。(翻訳・編集/川尻)
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