「日本はこのままではまずい」歌手の主張が中国ネットで反響=「われわれも反省」「中国でこれを言ったら…」

Record China    2023年5月30日(火) 13時0分

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日本の歌手がライブで語った日本が30年経済成長していない理由が、中国のネット上でも注目を集めている。

日本の歌手がライブで語った日本が30年経済成長していない理由が、中国のネット上でも注目を集めている。

ヒップホップアーティストのAK-69は2022年4月23日、日本武道館で行ったライブでのMCで「俺はこのまま行くと、日本ってものすごいまずいと思うんだよね。でも俺は政治家じゃない。だから、あいつがどうだとか、政治家のことを言うつもりはない。だけど、これだけは言っておきたい。日本はかつてものすごい強い国だった。ものすごい賢い国だった。でも今はどうだろう。今、30年間も経済成長してない。先進国の中ではぶっちぎりでドブ1。なんでだと思う?」と切り出した。

続けて、「経済学者が研究したけど割り出しきれなかった。精神学者がこの中に入って研究したところ、出てきた答えは二つ。それは日本の国民性が起因しているということ以外なかった。一つはすぐに出る杭を打つこと、もう一つはみんながこうしてるからって判断を委ねること。それが、大まかに言うと30年間一切経済成長しなかった大きな理由の一つ」と語った。

そして、その一例にマスク着用を挙げ、「この国は子どもを守ろうとしてない。子どもにマスクさせて何の意味があるの。WHOも厚労省もマスクは具合の悪い人だけでいいと言っている。だけどなんで(マスク)してるんだろう。エビデンスもデータもない。これはモラル。みんながしているからしなきゃいけない。それを子どもに押し付けるの?大人は楽しんでいるのに子どものイベントをたくさん奪って」と苦言を呈した。

その上で、「子どもを守れるのは大人しかいない。俺たちのことはもう別にいい。だけど、これからの子どもたちを俺たちが守らないと。大人たちが作ったルールに子どもたちを乗せて苦しませるのはもうやめよう。子どもたちは俺たちの大切な財産。子どもたちの未来を明るくしなかったら、どうやってこの国の未来をつくるの。ルールは守るもの。同時に変えていくもの。今の俺たちを未来の人が見たら、あの時代の日本人何やってたんだってなる。この日本をもう一回立ち上げ直そう」と訴えた。

今月28日、この内容を中国版ツイッター・微博(ウェイボー)の在日中国人ブロガーが紹介すると、他のユーザーからは「彼が言っていることは政治家よりも素晴らしい」「本当によくぞ言った。彼が言ったことは日本だけでなく、われわれも反省すべき」など称賛の声や、「一人の芸能人が公共の場でこうした話ができるということに感慨を覚える」「どこかの場所でこれを言ったら、永久に封殺されるな」「なぜ日本の歌手はライブでこうした考えを語ることができるのか。国情が違うから、人が違うから。これを見て心に残ったのは“対比”だ」など、自国と比較する声も上がった。

また、「日本人が一番大事にするのは空気を読むことだからな」「日本の多様性を表している。巨大な同調圧力がある一方で、どんな考え方の人も存在する。これが日本」「危機感も自尊心も現実に基づくべき。日本とわれわれの国民性が中和すれば完璧なのだが。なぜ同じ地球で共に仲良く暮らせないのか」との声も。

一方で、「彼が言っていることは必ずしも正しいとは言えないが、社会的な責任感があるのは素晴らしい」「彼が挙げた日本のレッテルは、日本が強くなることができた基礎と言えるだろう。今では時代遅れに感じるかもしれないが、もしこうした古いレッテルを捨てて新しいより良いレッテルを見つけられなければ、状況はよりひどくなるのではないか」「同調圧力がその世代の根底にまで染みついたら、社会の各分野にまで影響が出そうだと感じた。しかし、次の世代がなりふり構わず尊大に突き進めば弊害はもっと深刻になるとも思う」との意見も寄せられている。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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