Record Korea 2023年5月29日(月) 13時0分
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独メディアのドイチェ・ヴェレ(中国語版)は28日、「ドイツと韓国はなぜ軍事情報を共有しようとするのか」との記事を掲載した。
記事は、ドイツのショルツ首相が今月21日に韓国を訪れ尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と会談したことを挙げ、「最も注目されるのはドイツと韓国の軍事情報共有と両国の国防産業サプライチェーンの簡素化(を推進すること)への合意だ」と説明。広島で開かれた主要7カ国(G7)サミットと韓独首脳会談の主要なテーマはウクライナ問題だったが、中国が再び重要な話題に浮上したとし、アナリストからは、両国の協力は中国の影響力に対応するためとの見方が出ていると伝えた。
そして、「中国は南シナ海の係争中の島々を一方的に占領しており、東シナ海では日本と対立、インドとの国境紛争も抱えている」とし、「ドイツは近年、インド太平洋地域での役割を強化しており、2021年にはドイツの軍艦が同地域を横断し、他国の海軍と一連の演習を実施したほか、最近では戦闘機を合同演習に派遣している」と指摘。米トロイ大学ソウル校のダン・ピンクストン教授が「中国の拡張主義的な政策が、こうした(独韓のような)協力を強める一因になっている。韓国軍は北大西洋条約機構(NATO)や他の安全保障上の懸念を共有する国々と軍事演習を行うことが予想される」と述べたことを紹介した。
記事はまた、韓国は先進的な兵器システムを欧州に輸出しているとし、昨年、NATO加盟国であるポーランドと推定150億ユーロに上る大型契約を締結し、主力のK-2戦車980台、K-9自走砲648門、FA-50軽攻撃機(48機)などを販売することを紹介。「韓国としては、ドイツのような欧州の大国とより緊密な関係を構築することで、インド太平洋地域における潜在的なライバルに対する抑止力が強化されることを期待している」と論じた。
さらに、韓国の元外交官が「韓国が欧米諸国とより緊密な関係構築を求めているのは明らかにウクライナ戦争に起因している。この地域ではもちろん中国が最大の懸念事項だが、同時に北朝鮮とロシアにも目を光らせておかなければならない」と述べたことも付け加えた。
一方で、記事は「中国も同盟国を探している」とし、広島G7サミットが開催されたのと同時期に中央アジア5カ国とのサミットを開催したほか、最近では中東和平の仲介役を担っていると説明。「韓国はアジアでプレゼンスを高める中国を無視することはないだろう」とし、ピンクストン氏の「(韓国にとって)北朝鮮が最も直接的な軍事的脅威ではあるものの、より重要な状況は台湾海峡、南シナ海、人権やグローバルガバナンスの問題。これらはいずれも中国が関係しており、未来における挑戦だ」との言葉を紹介した。(翻訳・編集/北田)
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