中国海洋石油集団（中国海油）によると、渤海湾初の1000億立方メートル級大型ガス田「渤中19-6コンデンセート田」中心プラットフォームが山東省青島市で完成した。プロジェクトは年内に稼働開始後、北京・天津・河北および環渤海地域に安定的で信頼性の高いクリーンエネルギーと化学工業製品を提供できる。人民網が伝えた。

同プラットフォームは生産と生活を一体化させた多機能総合海上油ガスプラットフォームで、高さ32メートル、長さ65メートル、幅56メートルで、投影面積は標準的なバスケットコート9面分近く。プラットフォームには生産セパレーターやフラッシュ蒸気圧縮機などの生産設備及び120人が同時に作業・生活できる1棟の生活ビルが含まれる。総重量は1万2000トン余りで、自家用車1万台分に相当する。

中国海油天津分公司プロジェクト建設センタープロジェクト責任者の陳涛（チェン・タオ）氏は、「同プラットフォームの設計上の油ガス年間処理能力は500万トンを超える。プラットフォームは陸上で曳航・船積みされ、固定と検査を完了した後、7月に海上に輸送され、組立、連結、調整作業が行われる。年内にパイロット生産を開始する見込みだ」と説明した。

同センター渤中19-6プロジェクトサブマネージャーの薛東昇（シュエ・ドンション）氏は、「プラットフォームには中国が初めて独自に設計、総組立、集積した天然ガスディープ脱水装置を2台搭載した。同装置によって処理された後の天然ガスは52MPaの高圧、マイナス38℃の環境であっても水が析出することはなく、油田の安定的なガス供給能力を大幅に高めることができる」と説明した。

渤中19-6コンデンセート田は渤海中部海域に位置し、中国の東部地域初の大型、フル装備、高生産量で豊富なコンデンセートを含む1000億立方メートル級コンデンセート田だ。これまで確認された天然ガスの地質的埋蔵量は2000億立方メートル以上で、コンデンセートの地質的埋蔵量は2億立方メートルを超えている。（提供/人民網日本語版・編集/YF）