中国、住宅購入する独身女性増える、独立的で自己主張の強い結婚観を反映

Record China    2023年6月3日(土) 21時10分

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中国で多くの独身女性が住宅を購入する傾向にある、と中国メディアが報道。「女性がより独立的で自己主張の強い結婚観を持っていることを反映」との見方を示した。

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中国で多くの女性が住宅を購入する傾向にある、と中国メディアが伝えた。中国では結婚の際、男性側が住宅などを用意する。周りの独身女性の住宅購入が増えたと感じている人も少なくなく、記事は「女性がより独立的で自己主張の強い結婚観を持っていることを反映している」との見方を示した。

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中国通信社(CNS)によると、最近、中国青年報社会調査センターと問巻網が共同で2006人を対象に行ったアンケート調査で、84.2%の回答者が近年、周りの独身女性の住宅購入が増えたと感じていることが明らかになった。

調査結果によると、93.9%の回答者が独身女性の住宅購入を支持。さらなる分析では、地域ではトップの「二線都市」の回答者の承認率が最も高く95.8%で、2番目は比較的大きい地方の中小都市の「三線都市」、水道や電気などの基礎インフラは整っているものの三線都市に比べれば劣る「四線都市」(それぞれ94.3%)だった。

女性の独立した住宅購入の影響については66.3%の回答者が「職場でより一層努力を促す効果がある」と答えた。62.3%の回答者は「資金管理能力の向上と収支の計画立てが促進される」と考えているという。

天津社会科学院の元首席専門家で天津婚姻家庭研究会の潘允康会長は「女性の住宅購入者の増加は人びとの結婚スタイル、ライフスタイルおよび社会的な考え方の変化を反映している」と指摘。「数十年前には女性が自分で住宅を購入することは考えられなかった」と語った。


潘会長は「現在、女性はますます独立を追求しており、経済的な独立だけでなく、ライフスタイルや結婚における独立した態度をとるようになっている」と説明。「彼女たちは男性に頼るだけでなく、自分自身に安心感を得るため住宅の購入を選ぶ傾向がある」と述べた。

同時に「理性的に見ると、婚姻市場において男性の方が女性よりも住宅を持つメリットは大きい」とも言及。「社会が女性に期待するのは物質的な富ではない。男性はパートナーを選ぶ際に一般的には女性の性格や職業などに重きを置くことがあり、住宅を持っていることは女性の魅力に直結するとは限らない。したがって、住宅の購入は自身のニーズに基づいて行うべきであり、相手を見つけるために特別に住宅を購入する必要はない」と話した。

女性の住宅購入について、国家高級心理カウンセラーの周小鵬さんは支持を表明する一方、「彼女たちは住宅購入前にさまざまな状況を考慮すべき」とした。「住宅の購入目的がネガティブな場合、たとえば将来的に家庭を持った後のけんかの際に優位に立つための有力な武器にするために住宅を購入するといった場合、その結果として家を手に入れても、愛情や婚姻を失ってしまうかもしれない」と注意を促した。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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