中国の科学者 脳の体内時計の位置を判明

CRI online    2023年6月4日(日) 5時30分

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このほど、中国の軍事医学研究院は脳の視交叉上核(SCN)ニューロンの1次繊毛が人間のサーカディアン・リズム(約24時間周期で変動する生理現象)をコントロールするものだと発見しました。

このほど、中国の軍事医学研究院は脳の視交叉上核(SCN)ニューロンの1次繊毛が人間のサーカディアン・リズム(約24時間周期で変動する生理現象)をコントロールするものだと発見しました。いわゆる「体内時計」の脳における位置が判明したといえます。

サーカディアン・リズムは一般的に体内時計のように考えられています。それは生物が地球の自転による昼と夜の変化に適応するために生まれたライフリズムのようなもので、人間の持つ無形の時計だといわれていて、人間のさまざまな機能を調節しています。

北京時間2日午前0時、この発見は論文として科学学術誌『サイエンス』の公式サイトに発表されました。脳の視交叉上核(SCN)は昼と夜のリズムを調整する中枢で、そのニューロンの1次繊毛は細胞膜ごとに1本しかなく、アンテナのような構造をしています。このアンテナは24時間ごとに一回伸縮し、人間のサーカディアン・リズムや、時差の調整を行うことが科学者の研究でわかりました。

体内時計の正確さと安定さは健康に関わりがあります。異常が発生すれば、睡眠障害、代謝異常、免疫力低下、さらに腫瘍、糖尿病、精神的疾患などにつながる可能性があります。

世界人口の3分の1がリズム障害を生じていて、睡眠障害などに悩んでいます。これまで、関連の研究が不足していたため、効果的な薬物の開発ができませんでした。今回の体内時計の位置の判明は体内リズムのより詳しい研究や、関連疾患の治療に意義があると見られています。(提供/CRI

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