米国で抗がん薬不足、FDAが中国製薬会社に「緊急援助」求める―中国メディア

Record China    2023年6月6日(火) 12時0分

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5日、観察者網は、米国で抗がん薬が不足し、中国企業に「緊急援助」を求めたと報じた。

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2023年6月5日、中国メディアの観察者網は、抗がん薬が不足する米国が中国企業に「緊急援助」を求めたと報じた。

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記事は、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが3日に報じた内容として、米食品薬品局(FDA)が国内の抗がん薬不足のため一部の科学治療薬物の輸入規制を緩和し、中国の製薬会社・斉魯製薬が製造する抗がん薬のシスプラチン注射液の販売許可を申請からわずか2カ月で出したと伝えた。

そして、同社が5月31日に微信(Wechat)アカウントを通じて、今年3月にFDAから「米国市場でシスプラチン注射液が不足しており、製品を供給できないかとの問い合わせがあった」とし、速やかに資料を整えた上で承認申請を行なうとFDAが迅速承認手続きを取り、5月23日に米国への輸出が承認されたことを明らかにしたと紹介している。

その上で、シスプラチンについて、肺がん、ぼうこうがん、子宮頸がん、卵巣がんなどさまざまながんに用いられる抗がん薬で、米国内ではがん患者の10〜20%が治療で使用している一方で、FDAのデータによれば今年2月以降供給不足の状態が続き、3月末から4月初めにかけて供給不足が深刻化したと伝えている。

記事は、米国内でシスプラチンの供給不足が発生した背景として、米国内に需要量の半分に当たるシスプラチンを供給していたインドの製薬会社の工場が昨年11月にFDAの検査を受けた際に品質管理セクションでの一連の問題が発覚して生産を停止しているというウォール・ストリート・ジャーナルの報道を紹介。現在、生産再開計画を立てている状況で、具体的な生産再開のスケジュールは不明だとした。(翻訳・編集/川尻


※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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