標準体重10%超で「直ちに乗務停止」、海南航空のCA規定が波紋―中国メディア

Record China    2023年6月11日(日) 9時50分

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9日、上遊新闻は、中国の海南航空が女性客室乗務員に対し、基準体重を10%超えた場合は「直ちに乗務停止」という規定を出して物議を醸していることを報じた。

2023年6月9日、上遊新闻は、中国の海南航空が女性客室乗務員に対し、基準体重を10%超えた場合は「直ちに乗務停止」という規定を出して物議を醸していることを報じた。

記事は、同航空の客室部が「プロとしてのイメージのスクリーニングおよび管理に関する提示」という文書を出し、日常業務上の要件を示すとともに、女性乗務員に対して「身長−110」で算出される標準体重を提示、標準体重を5〜10%超えた場合は30日間の自主減量期間を設け、週単位で体重測定を実施するほか、10%を超える体重超過があった場合は「直ちに乗務を停止して減量」するよう求め、スタッフが減量計画を制定することを規定したと伝えた。

その上で、中国交通運輸部が18年11月に改定した「民用航空人員体検合格証管理規則」などには客室乗務員の体重に関する明確な規定は存在しないと紹介する一方で、業界関係者からは「現在国内キャリアで客室乗務員の体重に対して明確な規定を設けているケースはないが、実情では「身長−110」の標準体重からプラスマイナス10%以内に体重をキープするよう求めているとの証言があったとしている。


また、長年客室乗務管理に携わってきたという某大型国有企業の女性職員が「もし純粋にビジュアル的な理由でふくよかな体系の客室乗務員が通常業務の権利を奪われるのであれば、それは間違いなく職業差別であり、労働者である客室乗務員に対するリスペクトが全くない。今は運動の習慣を持つ女性も多く、筋肉がついていれば標準体重は簡単に超えてしまう」と憤りを示したことを紹介した。

さらに、四川省の弁護士事務所に所属する弁護士が「会社の自主的な意思決定は、合法的かつ合理的でなければならないほか、労働組合や労働者の代表と協議を経る必要がある。法的な根拠がない状況で労働者の体重を制限し、場合によっては職務を停止させるというのは間違いなく違法行為。仮に労使紛争が発生し、司法プロセスを経ることになった場合、航空会社は仲裁委員会や裁判所から支持を得られないだろう」との見解を示したことを伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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