「浮気・不倫した従業員はクビ!」企業の規定が物議醸す―中国

Record China    2023年6月13日(火) 21時50分

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13日、澎湃新聞は、浙江省温州市の企業が「浮気、不倫をした社員はクビ」との通達を出し、注目を集めたことを報じた。資料写真。

2023年6月13日、澎湃新聞は、浙江省温州市の企業が「浮気不倫をした社員はクビ」との通達を出し、注目を集めたことを報じた。

記事は、同市の地級市・楽清市にある企業の人事部が9日に「浮気、不倫の禁止に関する通知」を出したとの情報がネット上で拡散したと紹介。「通知」には「会社の内部管理を強化し、家庭や夫婦間の愛情を大切にして家庭を守ることで仕事に全力を注ぐ企業文化を宣揚するために、不倫や浮気などの不良現象を禁止し、発覚した場合は等しく解雇処分とする。従業員が正しい結婚、恋愛の価値観を持ち、仕事にまい進するとともに、企業の発展と社会の安定に対し然るべき貢献を果たすことを望む」と書かれていたと伝えた。

その上で、この会社の関係者が12日に中国国内メディアの取材に対して事実であることを認めるとともに「従業員の家庭の平和、安定を提唱し、浮気や不倫により業務に影響が出ないようにすることが目的。家庭の平和こそ仕事の安定につながる」とコメント、これまでのところ従業員の違反事例は発生していないと明かしたことを紹介した。

また、同市人力資源・社会保障局の関係者に問い合わせたところ「現時点でこの規定に関するクレームは受けていない」との回答があったことを伝えている。

記事は、上海市の法律事務所の弁護士がこの件について「労働契約法が規定する労働契約解除の条件によれば、原則として労働者が労働できない、または相応の労働力を持たない場合にのみ労働契約を解除することができる。雇用側が浮気や不倫について就業規則に記載したとしても、それを労働契約解除の合法的な根拠とすることはできない。もしこれを理由に退職させられた場合は、法に基づき権利保護を求めることができる」と指摘し、「従業員に正しい価値観を持たせるのは結構なことだが、それを理由に労働者の合法的な権利と利益を侵害してはならない」と述べたことを伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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