世銀、中国経済の回復は依然「脆弱」と評価―仏メディア

Record China    2023年6月15日(木) 12時0分

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14日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、世界銀行が中国の経済回復について「なおもぜい弱」との見解を示したことを報じた。写真は南京南駅。 

2023年6月14日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、世界銀行が中国の経済回復について「なおも脆弱(ぜいじゃく)」との見解を示したことを報じた。

記事は、世界銀行が14日に最新の中国経済情勢レポートを発表し「回復しつつあるものの、なおも脆弱だ」と評する一方で、今年の中国のGDP成長率を5.6%と予測し、3月に出した予測の5.1%から上方修正したことを紹介。中国政府は今年の経済成長目標を「5%前後」としていることを伝えた。

そして、中国では昨年末にゼロコロナ政策を撤廃したことで、今年1〜3月に経済成長が加速したものの、アンバランスな成長が続くとともに、早くも成長に疲弊が見え始めているとした上で、世界銀行が中国経済の直面する主な困難について「貯蓄の増加や支出の減少に見られる、経済回復の先行きに対して家庭が抱く不透明感、不動産業の回復が困難であること、世界的な経済成長の不安定さによる中国の輸出減少、悪化し続ける地政学的状況」などを挙げ、中国経済の脆弱性を補填(ほてん)するためには短期的なマクロ経済支援を超えた対策が必要との認識を示したことを紹介した。

さらに、今年4月における中国の16〜24歳の失業率が20%を超えて過去最悪となったことについて世界銀行が「労働力市場の早期回復が(経済回復に対する)信用を取り戻し、経済回復の原動力となる消費の力強い増加を促す」としたことを伝えている。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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