Record China 2023年6月18日(日) 8時0分
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華字メディア・日本華僑報網は13日、「日本で『神様』を怒らせるとどうなるか」との記事を掲載した。
記事は、「お客様は神様」という言葉は誰もが知っているなじみのあるスローガンで、顧客至上のサービス理念を表す際に用いられると説明。日本の演歌歌手・三波春夫さんの言葉が由来とされ、元はお客様を歌や芸で喜ばせるという意味合いが込められていたが、その後、サービス業界に広く浸透していったと紹介した。
その上で、「本当の意味合いとは異なる意味で広まったものの、日本社会はこのスローガンを実践し広め、日本のシンボルの一つとなった」とする一方、「物事には必ず裏表が存在し、日本の親切でへりくだる接客態度は客のわがままを増幅させ、時に無理難題を押し付ける客も現れるようになった」とした。
また、日本のテレビ番組でも近年こうした「カスタマーハラスメント(カスハラ)」特集が組まれ、各種サービス業界で働く人々が客から理不尽な要求を突き付けられたり、土下座での謝罪を要求されたりしてうつ病などを患い、退職を余儀なくされる人も出始めていると説明。「客に対して強硬な反撃に出れば日本の伝統的なサービス理念に反するが、要求を受け入れ続ければ打撃になる。カスハラはまさに日本が解決しようとしている問題だ」と述べた。
そして、厚生労働省は精神障害の労災認定について新たな基準作りに動き出しているとし、専門家による討論会では評価項目の一つとしてカスハラが追加されたことなどに言及。「客の行為がハラスメントに該当し、かつ従業員の精神疾患と因果関係があることが前提だが、従業員側が本当に理由もなく『神様』にいじめられて精神疾患となった場合は補償を受けられるということを意味している」と伝えた。
このほか、「日本ではカスハラの問題を認識し、堂々と“反撃”する企業もある」とし、任天堂が2022年10月に修理サービスに関する規定にカスハラの項目を追加し、客が担当者に脅迫や侮辱的な発言をしたり、過度な要求をしたりした場合はサービスの提供を断ることがあると定めたことを紹介した。
記事は、「結局のところ、先進的なサービスにも文明的な客の存在が必要なのだ」と結んだ。(翻訳・編集/北田)
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