中国、今年は1万3500人の富裕層が海外移住か=人気の国は…―香港メディア

Record China    2023年6月16日(金) 8時0分

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中国から今年、海外に流出する富裕層が1万3500人に上り、世界最多であるとの予測が立てられた。写真はシドニー。

中国から今年、海外に流出する富裕層が1万3500人に上り、昨年に続き世界最多であるとの予測が立てられた。香港メディアの香港01が伝えた。

記事は、米ブルームバーグの14日付記事を引用。それによると、コンサルティング会社のヘンリー&パートナーズは13日に発表した報告書で、2023年に海外に「移住(6カ月以上滞在)」する中国の富裕層が1万3500人に達すると予想した。2位はインド(6500人)、3位は英国(3200人)だった。富裕層は100万ドル(約1億4100万円)以上の投資可能資産を保有すると定義されている。

シンガポール華字紙・聯合早報によると、ニュー・ワールド・ウェルスのリサーチ責任者であるアンドリュー・アモイルス氏は「過去数年間、中国の全体的な富の伸びは鈍化している。これは、最近の資金流出がこれまでよりもさらに破壊的になる可能性があることを意味する」と指摘している。

一方、富裕層の流入が多い国はオーストラリアがUAE(2位)を抜いてトップとなり、3位はシンガポールだった。中国には80万人超の富裕層がいるとみられているが、近年続く流出傾向は中国経済の成長鈍化をさらに悪化させることになるとみられている。

また、こうした傾向は香港でも見られるといい、今年は1000人が海外に移住すると予測されている。台湾メディアの中央社は香港のヘンリー&パートナーズ幹部の話として、「中国の富裕層はビザなしで重要な地域に行くことができる手段の獲得を求めており、流動性を改善したり、より良い医療環境を確保したり、政治的な安定を享受したいと思っている」と伝えた。

記事によると、中国で新型コロナウイルスによる都市封鎖が解除されて以降、移住の問い合わせが激増している。中国の富裕層に最も人気の移住先はシンガポールで、中でも資産運用のためのファミリーオフィスを設置する方法が人気だという。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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