中国の宇宙ステーション、初めて船外放射線生物学暴露実験を実施

人民網日本語版    2023年6月16日(金) 16時30分

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中国の宇宙ステーションの実験モジュール「夢天」の初の船外移動ペイロードである宇宙放射線生物学暴露実験装置が船外移動に成功し、実験を実施した。

中国科学院国家宇宙科学センターが14日に明らかにしたところによると、宇宙ステーションの実験モジュール「夢天」の初の船外移動ペイロードである宇宙放射線生物学暴露実験装置が船外移動に成功し、実験を実施した。これは中国が初めて実施した船外放射線生物学暴露実験で、放射線生物学および宇宙科学の研究に対して節目としての意義を持つ。科技日報が伝えた。

同装置は中国科学院国家宇宙科学センターと大連海事大学が共同開発したもので、主に宇宙放射線と微小重力などのストレス環境のモデル生物への影響の研究、宇宙放射線の損傷と防護の研究、生命の起源と進化の研究、宇宙放射線突然変異誘発資源の開発などに用いられる。同装置は動植物、微生物、小型モデル動物の軌道上での成長・発育及び組織・器官の損傷変化のモニタリングなどの需要を満たす。

同装置には生物材料を搭載する13のサンプルケースユニットがあり、植物の種、微生物、小型動物などの生物サンプルの軌道上での実験に使用できる。装置内の放射線量子測定システムには、能動型測量と無電源受動型測量が含まれる。同時に各サンプルケースユニットの個別の温度調節が可能で、異なるモデル生物の生存の需要を満たせる。宇宙放射線測量にはマクロな放射線量測定があれば、サンプルに限定されたミクロ測量もある。

同装置を利用した医学問題の研究は、中国宇宙飛行士の軌道上での長期滞在や有人月面着陸などの有人宇宙飛行のサポートにとって非常に重要な意義がある。

同装置が打ち上げられた後の各工学的パラメータは正常で、温度などの条件も科学の要求を満たしている。現在唯一の宇宙ステーション船外放射線生物学実験装置としての同装置は、5年間の実験活動を実施し、複数の科学実験プロジェクトに続々とサービスを提供する。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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