中国北京市の故宮博物院は15日、文化財の安全と参観秩序を守るため、新たな参観ルールと携帯禁止物品に関する通知を出した。敷地内での無許可の商業撮影やパフォーマンス、ライブ配信、テントでの露営などを禁止する。今月30日に施行する。

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台湾の中央通訊社などによると、近年の中国伝統文化に対する国民の熱狂を受けて、特に若い世代の配信者や観光客らが宮廷ドラマに登場する「娘娘（皇后や王妃など）」風衣装を着て商業撮影するケースが増えている。故宮の関係者によると、カメラマンがより良い写真を撮るために、訪問ルートや公共スペースを長時間占拠したり、閉館時間に影響が及んだりすることもあるという。

故宮博物院開放管理処副処長の張博輝（ジャン・ボーフイ）氏は「故宮は日々、文化財や建物の保護、訪問者の安全に注意を払っている。新しいルールの施行により、良好な参観秩序がさらに維持され、観光客の参観体験がより良くなるだろう」と話す。（翻訳・編集/柳川）