台湾のネット上でこのほど、「台湾人はなぜ日本に行くのが好きなのか」との話題が盛り上がりを見せた。台湾メディアの民視新聞網などが17日付で報じた。

コロナが収束して以降、多くの台湾人が日本を旅行に訪れている。台湾人の日本旅行好きはかねてより有名だが、台湾のネット掲示板PTTであるネットユーザーがこの現象について疑問を提起した。

同ユーザーは「ちょっと疑問。小さい子どもがいて遠出が難しいというなら別だけど。ヨーロッパに1回行くのは10万台湾ドル（約45万円）もしないくらい。日本に2回行く分のお金を合わせれば行ける」とし、「なぜ台湾人は何度も日本に行くのに、欧米には行きたがらないのか。ヨーロッパの建築や風情、米国の壮大さは日本とは比べようもないのに」とつづった。

この投稿に、台湾のネットユーザーからは「貧乏だから日本にしか行けない」「往復の飛行機代だけで日本に2回行ける」「ヨーロッパじゃ（物価が高くて）ポテトくらいしか食べられない。チップも払わないといけない」と金銭面を気にする声や、「お金も休日も足りないから」「コストだな。金銭と時間の両方のね」「欧米に行くなら1週間以上休みを取らないといけない」「飛行機に長時間乗らないといけないし、時差がある。食べ物もそれほどおいしくない」など、時間的なコストがネックだという声が寄せられた。

このほか、「ヨーロッパは人種差別がひどい」「あっちは窃盗に遭いやすいから」「ヨーロッパはスリが多いし物価も高い。アジアは快適に過ごせる」など、治安面の心配をする声も目立ったという。（翻訳・編集/北田）