陝西省西安市で唐・開元時期の壁画墓見つかる―中国

人民網日本語版    2023年6月28日(水) 11時30分

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考古学関係者が西安市西咸新区澧東新城三橋街道賀家村の賀家墓地で、唐代の壁画墓を発見した。写真は康比比墓甬道口西壁人物図(陝西省考古研究院提供)。

陝西省考古研究院が26日に発表した情報によると、考古学関係者が西安市西咸新区澧東新城三橋街道賀家村の賀家墓地で、唐代の壁画墓を発見した。墓誌銘の記載によると、墓の主である康比比氏はソグド人の可能性があるという。

説明によると、考古学関係者は賀家墓地で長斜面墓道双天井レンガ室壁画墓を発見した。その全長は15メートル未満で、深さは3.3メートル。石で入り口がふさがれており、甬道と墓室に壁画が描かれていた。「墓誌銘の記載によると、墓の主である康比比氏はソグド人で、開元四年(西暦716年)に葬られた可能性がある。唐の長安城(現在の西安市)の西郊で発見されているうち最も古い壁画墓」という。考古学専門家によると、墓室の東側の壁に描かれていた楽舞はゆったりとした雰囲気をたたえており、人や物が巧みに配置されている。その壁画で楽舞を鑑賞している胡人の女性が墓の主である可能性が極めて高いと考えられているが、これは従来の唐墓壁画ではあまり見られないという。出土した副葬品は43点(セット)で、主に色付きの陶俑となっている。そのうち天王俑が5匹の鬼を踏むという複雑なデザインとなっている。胡人俑は筋肉が引き締まり、歯と舌をむき出しにしており、逸品と称するにふさわしい出土品となっている。

陜西省中部である漢中地区の開元前期の壁画墓はほとんど見つかっていないため、学界では同時期の壁画の構成に対する研究はあまり進んでいない。この墓の一部の壁画の内容は同期としては珍しく、分布位置が特殊となっている。これは唐の玄宗が埋葬制度を規範化する前の壁画の多様性を示しており、神龍期から開元後期に至る唐墓壁画の変化を研究する上で根拠となる資料を提供している。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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