国際討論で大ウケ!日銀植田総裁のユーモアセンスが韓国でも話題に=「面白い人」「いい総裁を選んだ」

Record Korea    2023年7月2日(日) 9時10分

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30日、韓国・朝鮮日報は「日本銀行の植田和男総裁が4月の就任後初めて海外での公開討論会に出席し、ジョークを連発し会場を沸かせた」と伝えた。写真は欧州中央銀行。

2023年6月30日、韓国・朝鮮日報は「日本銀行の植田和男総裁が4月の就任後初めて海外での公開討論会に出席し、ジョークを連発し会場を沸かせた」と伝えた。

植田総裁は28日、ポルトガルのシントラで開かれた欧州中央銀行(ECB)年次フォーラムに参加。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長、ECBのラガルド総裁、イングランド銀行(BOE)のベイリー総裁らと共に討論を行った。記事は「中央銀行総裁の討論会は通常、退屈で重いものになることが多く、この日も植田総裁以外の3人は終始一貫、硬い表情で真面目に答えていた」と指摘しながら、植田総裁については「流ちょうな英語で何度もジョークを飛ばし、余裕ある姿を見せた」と評している。

最近の円安の原因について尋ねられると、植田総裁は「通貨価値は外部要因からも影響を受ける」と答え、3人の中銀総裁をじっと見ると、「ここにいるお三方も大きな影響を与えた」と語った。金融政策の効果が見えるまでの期間を尋ねる質問には、ニヤッと笑い「私が日銀審議委員を務めた25年前、政策金利は0.2~0.3%だったが、今はマイナス0.1%だ。少なくとも25年はかかるということだ」と答えたという。記事は「日本経済を自虐するようなこの発言に、場内は爆笑に包まれた」と伝えている。

また、「中銀の信頼回復には何をすべきか」との質問には「他の中銀はデジタル通貨のようなものを進めると言った。私たちは反対に、来年、新紙幣を発行して国民の信頼を高めようとしている」と答え、やはり会場では笑いが起きた。記事は「DX(デジタルトランスフォーメーション)が後れている日本の実情もジョークのネタにした」と評している。

最後に「最近、ストレスはないか」と質問されると、「中銀総裁になるとこんんなに出張や記者会見が多いとは思わなかった」と話し、最後まで笑いを誘ったという。

記事は「植田総裁の世界デビューについて、典型的な学者スタイルで冷静沈着だった黒田前総裁とは全く異なる印象を与えた」と伝えている。

植田総裁は1974年に東京大学理学部を卒業し、米マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号を取得している。1993年から東大経済学部で教鞭を執り、1998~2005年に日銀政策委員会審議委員を務めた。今年4月、経済学者初の日銀総裁に就任した。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「MIT博士で東大教授?すごいな」「面白い人だ」「本当にウィットに富んだ人のようだね。新鮮だな」「ユーモア感覚は洋の東西、老若男女を問わず、重要な能力だ」「生き方にゆとりが感じられる。この国のリーダーもこのくらいのユーモアを駆使できたらいいな」「世界のリーダーが集まる席でこれだけのジョークが言えるほど肝が据わっているのだから、金利を上げずにいられるだろう。日本はいい中銀総裁を選んだ」「言語学習がいかに重要かが分かるな。自分も頑張ろう(笑)」など、好意的なコメントが多数寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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