2023年6月30日、新浪新聞は、雲南省のホテルにある女性用の浴室に、裸の男性が8分間立ち入るトラブルがあったと報じた。

記事は、雲南省大理市にある5つ星ホテルで26日午後、プールで泳ぎ終えて浴室を利用していた女性が、浴室内にスマートフォンを持った裸の男性が立っているのを発見、女性がホテルに監視カメラを確認するよう求めると、カメラには男性が約8分間に渡り女性用浴室内に立ち入っていたことが判明したと伝えた。

女性はすぐに警察に通報し、警察官が現場に駆けつけて男性から事情を聞いたところ、男性は「うっかり誤って入ってしまった」と回答。警察官は「本人は誤って入ったと言っている。推定無罪の原則により、立件しない」と語ったという。

警察官の話に女性は「本人が間違えたと言ったらそれをすんなり信じるのか。本当にうっかり間違えたならすぐに出るはずなのに、どうして8分間も浴室にいたのか」と憤慨し、警察に疑義を提出したものの、納得の行く返事は得られなかった。また、警察は男性がスマートフォンで盗撮をしていたか否かについても調べなかった。

女性はさらに、ホテル側に対しても公開謝罪を求めたがホテル側はこれを拒否。女性は現在弁護士と連絡を取り、ホテルを提訴する準備を進めているという。

記事は、法律の専門家が「警察の調査で男性が誤って入ったと認定されればこれは民事案件となり、女性は男性に謝罪と慰謝料を請求することができる。故意に入ったと認められた場合は少なくとも治安管理処罰法違反となり、行政拘留や罰金が科される。悪質な場合は刑事責任を追及されることになる」と解説するとともに、「故意であろうとなかろうと、浴室の運営者であるホテルが安全保障義務を全うしていないことには変わりなく、ホテルは相応の法的責任を負わなければならない」との見解を示したことを伝えた。（翻訳・編集/川尻）