SNSでバズった淄博の串焼きが2カ月で早くも下火、閉店ラッシュ迎える―米メディア

Record China    2023年7月7日(金) 8時0分

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米ラジオ・フリー・アジアの中国語電子版は5日、中国のSNS上で今年のメーデー連休中にバズった山東省淄博市の串焼きの人気が早くも下火になり、地元は閉店ラッシュを迎えていると報じた。

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米ラジオ・フリー・アジア(RFA)の中国語電子版は5日、中国のSNS上で今年のメーデー連休中にバズった山東省淄博市の串焼きの人気が早くも下火になり、地元は閉店ラッシュを迎えていると報じた。

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記事によると、TikTokの中国本土版「抖音(ドウイン)」では、「淄博串焼き」の検索数が、4月9日に247万6700と最初のピークを迎え、同月29日には1105万7900と最高値に達した。しかし、連休が終わると減り続け、6月30日には10万9100まで落ち込んでいる。

中国メディアによると、淄博の串焼きは、7~8割がた焼かれた串焼きを、客がテーブル上のコンロを使って自分で焼き、ネギや特製タレと共に薄いナンのような皮で巻いて食べるというスタイル。

バズったきっかけは、コロナ禍で落ち込んだ消費を回復させるため、地元の官民が一丸となった串焼きによる町おこしだ。さらに、淄博市政府と同省済南市にある山東大学から隔離された大学生との「再会の約束」もその人気に火をつけた。淄博市政府は昨年5月、コロナ対策のため同市の臨時隔離施設に送られた山東大学の学生数千人が隔離を終えて同市を離れる直前、長い間ちゃんと食事を取れなかった学生らを気遣い、隔離施設の近くにあるすべてのバーベキュー屋台を借り切って、学生らのために送別会を開いた。そして、感染症の流行が落ち着いた今春、串焼きを食べに来るよう招待した。学生らは感謝の気持ちを込めて、家族や友人を連れて串焼きをするという約束を果たした。このエピソードが大流行のきっかけになったという。

RFAによると、こうしたブームを受け、市内では3月1日から6月18日までの間に串焼き関連企業が694社設立された。中国メディアが地元の業者の話として伝えたところによると、今では業績不振や深刻な損失を理由に多くの店舗で譲渡の動きがみられるという。RFAは専門家の話として「地元の串焼き業界の急拡大は、ネットインフルエンサーによる経済効果のサイクルが限定的であることを軽視し、供給過剰を招いた」とも伝えている。(翻訳・編集/柳川)


※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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