アフリカ諸国が中国人観光客の誘致合戦―米メディア

Record China    2023年7月9日(日) 11時50分

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中国紙・環球時報(電子版)は6日、米ニュースメディア「Semafor」にこのほど掲載された「アフリカ諸国はもうかる中国の旅行市場の回復を目指して競争している」とする記事を取り上げた。写真はケニア。

中国紙・環球時報(電子版)は6日、米ニュースメディア「Semafor(セマフォー)」にこのほど掲載された「アフリカ諸国はもうかる中国の旅行市場の回復を目指して競争している」とする記事を取り上げた。

記事によると、ケニア、タンザニア、南アフリカは、中国の旅行市場をターゲットにしてパンデミック後の旅行市場を再活性化しようとするアフリカ諸国の取り組みを主導している。3カ国とも、中国からの直行便の再開、電子ビザ要件の緩和、大使館や旅行代理店を通じた中国での直接的なマーケティングなどの長期戦略を実施し、中国人観光客を魅了するために多額の投資を行っている。

ケニア観光局のチーフエグゼクティブ、ジョン・チルチル氏によると、同国は、旅行代理店や航空会社、SNSを通じたマーケティングにより、より多くの中国人観光客に情報を届けることに重点を置いている。

南アフリカ観光局の最高執行責任者(COO)、ノマソント・ンドロブ氏によると、同国では中国からの直行便の再開を受け、今年後半には毎月約8000人の中国人観光客を受け入れる予定だ。

アフリカの旅行市場は、困難な経済環境を克服する広範な取り組みの一環として、広大な中国市場に注目している。アフリカの経済大国の大多数では、観光産業がGDPに占める割合は10%未満だが、外貨収入への貢献度はその割合を大きく上回っている。

アフリカの旅行会社は、単に観光客の到来を期待するのではなく、中国で自国をPRすることに取り組んでいる。ケニアのツアーマネージャー、ダーリーン・アンジンビ氏によると「これにより、ケニアの観光名所を紹介する際に、より広範囲に網を張ることが可能になる」という。中国人観光客にとってアフリカを訪れる大きな魅力は、その旅行市場が現時点ではまだ小さいにもかかわらず、急成長する市場になれるという事実だ。何億人にも上る中国人観光客がエジプトのピラミッドを見たり、アフリカ東部と南部のサファリを訪れたりすることを望んでいるため、その可能性は非常に大きい。

タンザニアのモハメド・ムチェンゲルワ観光相によると、同国にとって「観光セクターの活性化には中国全土からの観光客が必要」で、同国の観光局は年末までに中国から4万5000人以上の観光客が訪れると推計している。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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