世界の1日の平均気温、史上初めて17度を超える「異常事態」に―中国メディア

Record China    2023年7月10日(月) 9時0分

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7日、新京報は、今月に入って1日の世界の平均気温が史上最高を記録したと報じた。写真は北京紫禁城。

2023年7月7日、新京報は、今月に入って1日の世界の平均気温が史上最高を記録したと報じた。

記事は、地球の平均気温が今月3日に史上初めて17℃を超えて17.01℃となり、翌日の4日には17.18℃とさらに記録が更新されたと紹介。5日も4日と同じ平均気温となり、統計が始まって以来一度も触れたことのない「摂氏17度のレッドライン」が、7月に入ったばかりの時期に立て続けに3度破られる異常事態になったと伝えた。

そして、この「地球の平均気温」について、1979年よりアメリカ海洋大気庁(NOAA)とメーン大学が地表から2メートルの気温の世界平均を算出し、国立環境予測センターが発表していると説明。これまでの最高は、2016年8月と22年7月に記録した16.92℃だったと紹介した。

その上で、科学者たちが今年はラニーニャ現象がエルニーニョ現象に変わり、記録的な高温になる可能性を警告してきたと指摘。その予測どおりに高温傾向になっている上、今年の熱波は非常に広範囲を襲っており、インドでは6月に最高気温43.5℃を記録して170人近くが熱中症で死亡したほか、北アフリカでは50℃近くに達し、中国各地でも北京をはじめとする北部を中心に40℃を超える気温を記録したと伝えた。また、ヨーロッパも例外ではなく、スペイン、フランス、ドイツは6月に猛暑に見舞われ、「熱波による死亡を防ぐ」キャンペーンが始まったとした。

記事は、世界の平均気温が上昇する中で氷河の融解が進み、海面上昇が加速し、健康や食糧の安全、水の管理、環境など広範囲な影響を及ぼし、深刻な干ばつ、飢饉、感染症の蔓延といった悲惨な結果をもたらすと指摘するとともに、公衆衛生の専門家からは今年の夏だけで猛暑によって10億ドル(約1420億円)多く医療費がかかるとの予測も出ていると紹介。人類共通の故郷である地球を守るために、各国が積極的に行動することが急務との見方を示した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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