2023年7月7日、中新経緯は、中国の金融管理当局がアリババ傘下のアントグループに対して70億元を超える罰金処分を科したと報じた。

記事は、中国証券監督管理委員会が7日に発表した情報を紹介。中国の金融管理当局がここ数年健全なプラットフォーム経済のガバナンス体系構築に力を入れており「2020年11月以降、監督管理強化とリスク予防の観点から、アントグループやテンセント（騰訊）グループなどの大型プラットフォーム企業に対し、金融活動中に存在する法律法規違反問題の是正を督促、指導してきた」としたことを伝えた。

そして、アントグループおよびその傘下の機関について「過去の年次において、コーポレート・ガバナンス、金融消費者保護、銀行・保険機関の事業活動への参入、決済業務への従事、反マネーロンダリング義務の履行、ファンド販売業務などの方面で、法律やコンプライアンスに反する行為があった」とし、金融管理当局が中国人民銀行法、反マネーロンダリング法など複数の法律法規を根拠として、同グループおよびその傘下機関に対して、違反による所得の没収分を含む71億2300万元（約1400億円）の罰金を科したことを明らかにしたと紹介した。

さらに、同グループが運営していたネット互助医療保険「相互宝」について「違法な事業の停止し、法に基づき消費者の利益を補償するよう命じた」としたほか、中国郵政貯蓄銀行、平安銀行、中国人民財産保険、テンセントグループ傘下の第三者決済プラットフォーム「財付通」に対しても、金融管理当局が行政処分を下したと伝えている。（翻訳・編集/川尻）