Record ASEAN 2023年7月13日(木) 16時0分
拡大
12日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、「九段線」を理由にベトナムが上映を禁止した映画「バービー」について、フィリピン政府が予定通りの公開を許可したと報じた。写真はフィリピンのマニラ。
2023年7月12日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、「九段線」を理由にベトナムが上映を禁止した映画「バービー」について、フィリピン政府が予定通りの公開を許可したと報じた。
記事は、フィリピンの審査機関が12日、ワーナー・ブラザース制作の映画「バービー」について国内映画館での上映を許可すると発表し、19日より同国で公開される運びとなったことを伝えた。
そして、作品中に登場する地図に、中国が南シナ海の領有権を主張するために用いる破線「九段線」が描かれていたとしてベトナム政府が同作品の公開を禁止したと報じられた後、フィリピンでも先週から審査が行われ、詳細な検証の結果作品中の地図に「九段線」は描かれていないと判断されたことを説明。審査委員会が声明の中で「地図に描かれていたのは、バービーがバービーランドから人間世界に至る架空の旅のルートであり、地図はストーリーの一部」「これまで容赦なく虚構の『九段線』を示した映画製作者、配給会社に制裁を加えてきたが、今回はできる限りの審査を行った上での決定なので、安心してほしい」とコメントしたことを紹介している。
また、審査担当者が問題とされた地図について「子どものような描き方で、欧州、北米、南米、アフリカ、アジア周辺の陸地の多くの場所に破線が書かれていた。アジア大陸の周囲に見える破線は8本しかなかった。そして、地図上ではフィリピン、マレーシア、インドネシアも見られなかった」と語り、あくまでも虚構のストーリーにおける虚構の地図であるとの認識を示したことを併せて伝えた。
記事はさらに、7月12日が「九段線」をめぐる中国の主張に対してオランダ・ハーグの常設仲裁裁判所が「国際法上の法的根拠がなく、国際法に反する」との判断を下してからちょうど7年に当たると紹介。中国はこの判決の受け入れを今なお拒否していると伝えた。(翻訳・編集/川尻)
この記事のコメントを見る
Record ASEAN
2023/7/4
Record China
2023/7/12
2023/7/13
2023/6/30
2023/6/27
ピックアップ
we`re
RecordChina
お問い合わせ
Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら
業務提携
Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら
この記事のコメントを見る