中学校でテストの順位が1つ下がるごとに40円の罰金、4000円払わされた子も―中国

Record China    2023年7月15日(土) 15時0分

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12日、観察者網は湖南省の中学校で試験の順位が1つ下がるごとに約40円の罰金を科していたことが発覚したと報じた。資料写真。

2023年7月12日、中国メディアの観察者網は湖南省の中学校で試験の順位が1つ下がるごとに2元(約40円)の罰金を科していたことが発覚したと報じた。

記事によると、同省邵陽市にある中学校に通う生徒の保護者が先日SNSに「テストの学年順位が1つ下がるごとに2元の罰金を支払わされ、ある生徒は100番近く落ちたため200元(約4000円)近くを払わされた」と書き込み、注目を集めた。

同市教育局の関係者は「直ちに調査し、状況を把握する」とコメントし、同中学校の紀律検査担当者は「保護者のクレームがあって初めて事情を知った。問題が発生したのは昨年5月で、その時学校は把握していなかった。把握していれば直ちに止めさせていた」と語った。

また、罰金について中学校の関係者は「保護者委員会によって提案されたものだ」とした上で、「学習を促すために使用したが、収入のない生徒に対して実施するのは理不尽であり、罰金を取るのは正しくなかった」と述べるとともに、保護者委員会に渡っていた罰金はすでに生徒の手に戻り、罰金制度を実際に導入したクラス担任を厳しくけん責したことを明らかにした。

この件について、中国のネットユーザーは「今の教育はあまりにも功利主義的。多くの学校の教員は教育の本質を理解していないと思う」「一体何の権利があって罰金を取っていたのか」「中学の時、数学のテストで目標順位を設定させられて、達成できなかったら鉄の定規でたたかれたのを思い出した」「じゃあ順位が上がったらいくらかもらえなきゃ不公平じゃないか」「罰金はやり過ぎ。清掃活動をさせるくらいならいいけど」といった感想を残している。

また、頭条新聞の微博アカウントがこの件についてアンケートを実施しており、回答者約5000人のうちおよそ6割が「罰金制度に反対。教師は成績とお金を結びつけてはいけない」、約3割が「出発点は悪くないと思うが、やり方が間違っている」と答えている。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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