「次の中国」インドが中国に後れを取っている主要な4分野―米メディア

Record China    2023年7月16日(日) 12時10分

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米ニュースサイトのビジネスインサイダーはこのほど、「インドは新しい中国としてもてはやされているが、南アジアの巨人が追い上げを図っている主要な4分野をここに挙げる」とする記事を掲載した。

環球時報(電子版)によると、米ニュースサイトのビジネスインサイダーはこのほど、「インドは新しい中国としてもてはやされているが、南アジアの巨人が追い上げを図っている主要な4分野をここに挙げる」とする記事を掲載した。

記事によると、インドは現時点で最大の成長ストーリーになりつつあるが、外国人投資家にとっては操りにくい市場だ。

第一に、インドには中国のようなサプライチェーンエコシステムが欠けている。スイスの銀行UBSのアナリストらは報告書で「インドには、中国の驚異的な経済成長の主な原動力となってきた製造業のエコシステムが欠けている」と指摘する。専門家らによると、インドは若い人口が急増しているため、中国の有力な競争相手とみなされているものの、製造業大国となるための体制はまだ整っていない。インドには中国のような相互接続性のある大規模なエコシステムがない。中国では国内で直接調達された部品から製品が作られているのに対し、インドのメーカーはしばしば部品を国外から輸入しなければならないため、コストが上昇する。

第二に、インドのインフラ投資は中国に後れを取っている。中国が成功したような広範な製造施設網の構築をインドができていない理由の一つは、インドがインフラに多額の支出をしていないことだ。例えば、新型コロナ禍前の19年には、中国はGDPの約6.5%をインフラ開発に投資したが、インドはわずか4.5%だった。

第三に、インドの社会指標は中国に後れを取っている。インド政府が19年に発表したデータによると、インド人全体の識字率は約78%で、女性では62%に低下する。一方、20年時点の中国人全体の識字率は約97%だ。識字率の低さは、インドが中国ほどの熟練労働力を十分に持っていないことを意味する。この労働力が中国の成長ストーリーの主要な部分を占めてきた。さらにインドでは21年に約160万人が職業教育を受けたのに対し、中国では同年に約560万人が高等専門学校に入学した。

第四に、インドでは意思決定が分散されているため、ビジネスプロセスに時間がかかる。市場調査会社フォレスターのリサーチディレクター、アシュトシュ・シャルマ氏によると、中国もコンプライアンスやライセンスなどの問題を抱えているが、インドよりも迅速に行動できる。その理由は単純で、インドは「満足させなければならない利害関係者が多すぎる」からだ。世界銀行のデータによると、19年にインドで事業を始めるのにかかった時間は18日で、中国の2倍だ。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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