中国最長109キロの二酸化炭素輸送パイプライン稼働、メガトン級プロジェクトの一環

Record China    2023年7月15日(土) 6時0分

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中国最長109キロの二酸化炭素輸送パイプラインが山東省で正式に稼働。このパイプラインは中国初のメガトン級二酸化炭素の回収・有効活用・貯留(CCUS)プロジェクトの重要な一環だ。

中国最長109キロの二酸化炭素輸送パイプラインが11日、東部の山東省で正式に稼働した、と国営メディアが報じた。同輸送パイプラインは中国初のメガトン級二酸化炭素の回収・有効活用・貯留(CCUS)プロジェクトの重要な一環だ。

AFP通信が紹介した中国国際テレビ局(CGTN)の電子版によると、パイプライン全線が山東省の中部に位置する淄博市内にあり、全長109キロ。毎年、中国のエネルギー大手・中国石油化工(シノペック)傘下の製油所・斉魯石化で排出された二酸化炭素170万トンをシノペック傘下の最大油田・勝利油田の地下油層に送り、貯留することができる。

二酸化炭素の高圧・常温・液体輸送を実現するため、パイプラインは中国初の独自の知的財産権を持つ大容量加圧ポンプを使用し、設計圧力は12メガパスカルに達した。指の爪ほどの面積で120キロの重量に耐えるという。

2022年8月に操業を開始したCCUSプロジェクトは、これまで主に道路輸送方式を採用し、斉魯石化から勝利油田までタンクローリーで二酸化炭素を輸送していた。パイプラインの稼働後、車両輸送を年間4万回減らし、天然ガス(車両用燃料)の使用を約200万立方メートル、輸送段階の二酸化炭素排出を4000トンそれぞれ削減。道路輸送の安全リスク、輸送コストなどを大幅に改善できる。

CCUSは発電所や工場などで発生した二酸化炭素が大気に放出される前に有効活用した上で地下に貯留する技術。石油・天然ガス資源の確保と二酸化炭素排出量の実質的な削減を両立できる技術として、国内外で検討が進められている。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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