2023年7月14日、新華網は、中国政府が生成人工知能（AI）サービスの管理に関する政策文書を発表したと報じた。

記事は、国家インターネット情報弁公室がこのほど、国家発展改革委員会、教育部、科学技術部、工業情報化部、公安部、ラジオ・テレビ総局と共同で「生成AIサービス管理暫定弁法」を発表し、8月15日に施行することを明らかにしたと紹介。同弁法実施の目的について「生成AIの健全な発展と標準化された応用を促進しつつ、国の安全や社会公益、国民、法人、その他の組織の合法的な権益を保護することだ」と伝えた。

そして、同弁公室の担当者が「生成AI技術の急速な発展は、経済・社会の発展に新たなチャンスをもたらすと同時に虚偽情報の流布、個人情報の権益侵害、データ安全、偏見差別などの問題も発生させた」とし、同弁法について「目標、問題の2つのアプローチから、生成AI技術の発展を促進するための具体的な措置を明記し、生成AIサービスの基本規範を規定した」と説明したことを紹介している。

また、同弁法では国が発展と安全両方の重視、イノベーションの促進、法に基づくガバナンスの原則を堅持し、生成AIの革新的発展を奨励するための措置を講じるとともに、生成AIサービスに対して包括的かつ慎重、分類的かつ段階的な監督を実施することが提起されたとした。

さらに、各種産業・分野が生成AI技術を応用し、前向きで健全な、質の高いコンテンツを生み出すことを奨励する一方で、サービス提供者が法に沿ってネットワーク情報コンテンツ製作者の責任を負い、ネットワーク情報セキュリティ義務や個人情報保護義務を遵守するとともに、未成年の利用者による生成AIサービスへの過度な依存を防ぐための効果的な措置を講じるよう要求したと伝えている。（翻訳・編集/川尻）