中国航空工業集団が18日に明らかにしたところによると、中国が独自に開発した大型消火・水上救助水陸両用機「鯤竜」AG600が、典型的な消火シーンの検証テスト飛行を完了した。これは「鯤竜」AG600がすでに消火任務を遂行する能力を持っていることを示している。新華社が伝えた。

AG600の3機のテスト機は並行して今年上半期、珠海、蒲城、荊門、安順、六盤水、西昌で172回・430時間のテスト飛行を行った。航空機本体の失速、機動特性などのプラットフォーム操作安定科目および消火任務システム検証を完了した。12トン一斉放水、6トン・3トン連続放水などの異なる放水方法、水平飛行、方向転換、急降下の異なる放水姿勢、23−100メートルの異なる放水飛行高度、220−284km/hの異なる放水速度などの各種任務モードの検証を完了した。関連技術指標はいずれも設計要求を満たした。現段階ですでに消火任務を安全に遂行する実戦的な応用能力を備えている。

中国航空工業集団の関係責任者は、「完全に独自の中核機載システムを持つ『鯤竜』AG600はすでに全面的に耐空性の検証段階に入っており、2024年度に型式合格証を取得する計画だ。当社はその後、国産航空設備を国家緊急救助体制に融合させるための研究を進め、国産航空設備の体系化した市場開拓、総合的な運営保証、実戦的な応用訓練を実施する。AG600を筆頭とする国産航空緊急救助設備体制を加速的に形成する」と説明した。（提供/人民網日本語版・編集/YF）