カナダ、重要鉱物の供給元を中国から切り替える動き加速―仏メディア

Record China    2023年7月21日(金) 8時0分

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18日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、カナダが重要鉱物の供給源を中国から切り替える動きを加速させていると報じた。

2023年7月18日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、カナダが重要鉱物の供給源を中国から切り替える動きを加速させていると報じた。

記事は、中国が今年8月1日からガリウムとゲルマニウムなど重要鉱物の輸出規制を強化する中、米国や欧州委員会など欧米11カ国・組織からなる「鉱物安全保障パートナーシップ(MSP)」の中で最大の鉱物資源埋蔵国、生産国であるカナダ政府がこの2年間で鉱物資源開発に力を注いでいると伝えた。

そして、2021年3月にはアルミニウム、アンチモン、ガリウム、ゲルマニウムなど31種類の重点鉱物を含む「カナダ重点鉱物リスト」を発表したほか、この分野の外国投資の引き締めを図り、昨年11月に中国企業3社に対してカナダの重点鉱物企業への投資中止を命じたと紹介。昨年12月には重点鉱物戦略を発表し、40億カナダドル(約4200億円)の予算を投じて世界の重点鉱物産業におけるトップサプライヤーを目指すことを打ち出し、今年3月にも重要鉱物戦略をサポートするための5つの新しい計画に3億6000万カナダドル(約380億円)を投じると発表したことを伝えた。また、メアリー・イン国際貿易相が、この分野で中国を打ち負かすことにより西側の対中依存低減に貢献する姿勢を示したことを紹介した。

さらに、3月にバイデン米大統領がカナダを訪れてトルドー首相と会談した際も、重要資源の供給確保が重要な議題の一つになったと指摘。カナダは鉱物の生産量を速やかに増やし、現在市場を支配している中国との競争を加速させるために米国の支援を望んでいるとした。

また、カナダ政府自身も積極的に予算を投じており、3月には今後10年でクリーン電力やクリーンテクノロジー製造、水素分野に550億カナダドル(約5兆8000億円)を投資する予算を発表し、4月にもフォルクスワーゲンがオンタリオ州に初の海外バッテリー製造工場を建設するのを支援するため、10年間で最大130億カナダドル(約1兆4000億円)の補助金を出す約束をしたと紹介。4月に発表されたトロント・ドミニオン(TD)銀行の報告書によると、カナダはクリーンエネルギー移行にGDPの5%に当たる1390億カナダドル(約14兆7000億円)を投資すると伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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