Record China 2023年7月23日(日) 11時0分
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中国では再び、サッカー協会の高級幹部が身柄を拘束されての取り調べの対象になった。中国では2022年秋から、サッカー界の「粛清の渦」が続いている。写真は譚海部長。
湖北省紀律検査委員会監督委員会は22日、中国サッカー協会技術部の譚海部長が重大な規律違反の疑いにより取り調べを受けていると発表した。また、同協会戦略計画部の戚軍部長も、重大な規律違反と違法行為の疑いで取り調べ中だ。
譚部長は、中国のサッカースーパーリーグの名審判として評価された人物だ。2018年のサッカー協会の構造改革では、新たに設立された中国サッカー協会審判部管理部長に抜擢され、その後、協会の技術部長に就任した。
中国では22年秋から、「不正行為」の疑いがもたれるとしてサッカー関係者に対する調査や本人の取り調べが続いてきた。不正についての調査や取り調べには時間がかかるので現在も結論が出ていない場合も多いが、中国男子サッカーのナショナルチームの李鉄元監督や、中国サッカー協会の陳戌源主席も取り調べの対象になった。
中国サッカー協会には、協会の作業全体を取りまとめる事務室があり、その下に担当分野別の「部」が置かれている。現在までに、競技部部長、戦略計画部部長、技術部部長の3部長が取り調べの対象となった。さらには協会内にあって不正行為を取り締まる立場の協会規律委員会の主任も取り調べの対象になった。
さらに、4月1日には、中国政府の一部門としてスポーツ関連を統括する国家体育総局の杜兆才副局長も取り調べの対象になった。
国家体育総局は4月6日に、反腐敗を目的とする会議を開催した。中国共産党中央紀律委員会から派遣された国家体育総会の常駐チーム長である習驊明氏は、同会議で「サッカー分野では、系統的な腐敗が見られる」と述べた。
摘発と取り調べの理由とされる具体的な行為については明確になっていないが、3月に現役選手6人が警察当局に身柄を拘束された際には、賭博や賭博に絡んだ八百長試合の可能性があると報じられた。(翻訳・編集/如月隼人)
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