地下鉄車内で水を飲んだらペナルティー? 9割が「不条理」と反発―中国

Record China    2023年7月26日(水) 20時0分

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25日、中国の動画メディア・星視頻の微博アカウントは、江蘇省南京市の地下鉄車内で水を飲んだだけの乗客が「違反キップ」を切られ、ネット上で物議を醸していると報じた。写真は南京地下鉄3号線。

2023年7月25日、中国の動画メディア・星視頻の微博アカウントは、江蘇省南京市の地下鉄車内で水を飲んだだけの乗客が「違反キップ」を切られ、ネット上で物議を醸していると報じた。

同アカウントによると、当事者の女性が24日に「南京地下鉄3号線で水を飲んだら違反キップを切られた」とネット上で訴え動画を公開した。公開された「違反キップ」は17日に発行されたもので、13項目の車内禁止事項が書かれており、その7番目に車内での飲食を禁止する項目が含まれていた。

地下鉄のカスタマーサービスは「列車内での飲食は禁止されており、水を飲むのも飲食の一部。発見次第相応のペナルティーを科す。飲食したい場合は列車を降りてホームでしてほしい」とコメントしている。

杭州日報の微博アカウントは25日より、この件について「合理的な措置か」と問うアンケートを実施している。26日午前11時現在で約5600人が参加し、約9割が「不条理」と回答している。

中国のネットユーザーは「これだけ暑いのだから、水を飲むのは当たり前。飲むのを我慢して熱中症になったら誰が責任を負うのか」「臭いがする物の飲食を禁止するのは理解できるが、水を飲むのまで禁止するとは病的」「市民の生きる権利が奪われている」など、制度に批判的なコメントを多く残している。一方で「ラッシュ時などはこぼした時に周りに迷惑がかかるから」と理解を示すユーザーも見られた。

また、女性が受け取った紙について罰則を伴う「違反キップ」ではなく、車内での禁止行為を周知するための「告知書」だったことを指摘し、「違反キップ」として報じたメディアに対する批判の声も寄せられた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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