スウェーデンのファストファッション大手、H＆M（エイチ・アンド・エム）は25日、ライバルである中国発のSHEIN（シーイン）と香港に拠点を置く関連会社のZoetop Businessを著作権侵害で提訴したことを認めた。仏RFI（中国語電子版）が25日付で報じた。

記事によると、2008年に中国で設立されたSHEINは、SNSに精通した若い顧客に魅力的で低価格のコレクションを提供し、瞬く間に世界のファストファッション市場でトップの地位を獲得した。

H＆Mの広報担当者は「香港でSHEINに対する著作権侵害訴訟が進行中だ」とし、「私たちはSHEINが複数のケースで私たちのデザインを侵害していると考えている」とコメントした。

香港の法廷文書によると、H＆Mは「コピーされたに違いないことを示す製品間の顕著な類似性」と「膨大な規模の（SHEINによる）著作権作品への無断で実質的な複製」を指摘している。

現在はシンガポールに本社があるSHEINの代表者は、係争中の訴訟についてはコメントしないと電子メールで述べた。

SHEINをめぐっては、H＆Mのほかにも、米国の独立系デザイナー3人が今月、SHEINが「長期にわたる継続的なラケッティアリングのパターンの一環として、個々の侵害で富を得てきた」と主張し、訴訟を起こしている。（翻訳・編集/柳川）