Record China 2023年7月27日(木) 22時0分
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列車に乗車した際に乗務員から繰り返し「お子さんの面倒をきちんと見てください」と言われたことに不満を覚えた中国の女性作家がクレームをつけた。
中国の女性作家が列車に乗った際に乗務員から繰り返し「お子さんの面倒をきちんと見てください」と言われたことに不満を覚えクレームをつけたことが、ネット上で大きな議論を生んでいる。
中国メディアの上游新聞の26日付報道によると、先日、作家の蘇小嬾さんが広州市から珠海市に向かう列車に乗ったところ、自身の子どもが座席に大人しく座っているにもかかわらず乗務員がやって来て「お子さんをきちんと見ていてください」と言われた。乗務員は子どもを連れた乗客全員に「子どもを見ていてください。走り回らせないでください」と声をかけていたという。
中国では最近、高速鉄道の車内で子どもが騒いだり走り回ったりしてトラブルになるケースが相次いでおり、その対策の一環とみられるが、蘇さんは騒いでもいないのに注意されることを「差別的な待遇」として不満に感じたようだ。
蘇さんは乗車前にも同じことを言われており、これが2度目だった。しかし、乗務員は蘇さんが黙って自分の方を見ていることに気付くと、慌てて「熱いお湯でやけどをしないように気を付けてください」と付け加えた。実は、蘇さんは乗車前に声をかけられた際に「(再度声をかけたら)クレームをつける」と伝えており、乗務員はその客だと思い出したようだ。
蘇さんはSNSで経緯を説明し、「反応が速いじゃないの」ととっさに言葉を付け足した乗務員を皮肉った上で、「ほら、彼らは客を怒らせるポイントがどこにあるか、よく分かっているのよ」とつづり、乗務員自身も理由もなく注意することに後ろめたさを感じているのだと主張した。蘇さんは宣言通り、鉄道サービスを扱うウェブサイト「鉄路12306」にクレームをつけたとのこと。
この話題は中国版ツイッター・微博(ウェイボー)でトレンド1位に。ネットユーザーからは「子どもをターゲットにするとは。本当にやる気なら、スマホの音を出したり、大声で通話したり、靴を脱いだりする大人を注意しろよ」「これは明らかに差別。乗る前に言われ、乗ってからも静かにしているのにまた言われ。誰だってクレームつけたくなる」「大人しくしている子にまで声をかける必要はないのでは?」「逆に、騒いでいる子どもには大した注意もしないんだよな」「最近は子連れへの風当たりが強くて困る。まるで子どもがいることが罪のよう」といった声が寄せられた。
一方で、「これは本当に難しい。乗務員はたぶん善意で呼び掛けていただけだろう」「周囲の乗客のためにと注意喚起することの何が間違いなのか」「乗務員は子どもがいることで起きるであろうトラブルを避けようとしただけ」「警察官は毎日のように詐欺に遭わないようにと注意喚起しているけど、あなたそれで怒るの?」「乗務員のやり方には確かに問題があったかもしれないが、クレームつけるのはやり過ぎでは?」「そもそも乗る前にクレームつけるぞと脅す方がどうかしている」との声も少なくなかった。
このほか、「(本当に大人しくしていたという)証拠映像はないのか。言った者勝ちは良くない」「乗客から子どもがうるさいという文句があったからだろう。でなければ乗務員もこんなにしつこく言わない」との声も寄せられている。(翻訳・編集/北田)
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