2023年8月1日、中国メディアの界面新聞は、タイで中国の商人やガイドが現地人の仕事を奪っているとの情報に対し、駐タイ中国大使館の報道官がコメントしたことを報じた。

記事は、「タイのネット上では近ごろ、中国の商人とガイドがタイでビジネスを営んでいて、タイ人の仕事を奪っているというニュースが出回り、多くのタイのネットユーザーがタイ政府に対して違法経営の中国人商業者を厳しく調べ、取り締まるよう求めている」という記者の質問に対する、同大使館報道官の回答内容を紹介している。

報道官は「中国とタイの友好関係、経済貿易関係は密接だ」とした上で、質問にあったような内容がタイのネット上で見られることに注目しているとコメント。「われわれは、客観的かつ理性的な態度にて、一部の中国国民の身の上に起きている一部の問題について扱うべきであり、一部の現象をタイにいる中国人や企業全体の現象のように扱ってはならないと認識している」と述べた。

また、「サイバー傭兵を用いて中国を中傷し、両国民を感情を引き離し、両国の協力を破壊しようと企む外部勢力がいる。われわれはこれに断固反対し、タイの各界とともに両国関係の良好な発展状況を守る」と語った。

この件について、中国のネットユーザーは「中国人はあらゆる面で民度を高めなければ」「これって、北京や上海、広州の人間がよそ者に仕事を取られたと文句を言うのと同じではないか」「自国の問題を棚上げして、他人を非難している」「中国の失業率が恐ろしいほど高まっているから、タイに行って仕事をするというのも理解はできる」といった感想を残している。（翻訳・編集/川尻）