<台風5号災害>浸水で閉ざされた住民救助の陰に英雄の存在―中国メディア

CRI online    2023年8月7日(月) 17時50分

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洪水に襲われた同市のあるコミュニティに住む男性がエントランスゲートを開けるため、2階にある自宅から降りて水に飛び込んだことが美談としてインターネット上で話題になっています。

中国北部にある河北省涿州(たくしゅう)市は、台風5号「トクスリ」による連続的な豪雨と河川上流からの洪水の通過の影響を受け、深刻な浸水に見舞われました。洪水に襲われた同市のあるコミュニティに住む男性がコミュニティのエントランスゲートを開けるため、2階にある自宅から降りて水に飛び込んだことが美談としてインターネット上で話題になっています。

この男性の名前は孟令鵬さん。涿州市出身で、普段は北京で働いています。彼が住んでいるコミュニティは浸水し、深さ4、5メートルもの水が溜まり、断水と停電が発生していました。しかし、コミュニティのエントランスゲートが閉ざされており、救助ボートが中に入ることができない状態でした。この危機に際し、孟さんは上着を脱ぎ、水泳帽とゴーグルを装着し、2階にある自宅から外壁を伝って水面近くまで下り、そこから水に飛び込んで懸命にコミュニティの入り口に向かって泳ぎました。

しかし、エントランスゲートの門落としが地面に固定されており、ゲートを開けるには水中に潜る必要がありました。孟さんは当時のことを振り返り、その水はとても濁っており、水面にはゴミや汚物が漂っていたと語りました。水に潜ると、視界は真っ暗だったそうです。10回以上潜った後、ついに門落としを引き抜くことができ、彼は力いっぱいエントランスゲートを開けたことで、ようやく門の外にいた救助ボートがコミュニティ内に入ることができました。レスキュー隊はまず子どもと女性を救助し、続いて他の閉じ込められた住民を避難させました。


孟さんによると、ここは新しいコミュニティで、入居者は100~200人しかいないため、泳げる人も多くなかったそうです。そんな中、果敢に水に飛び込んだ孟さんは、「私は退役軍人で、中国共産党党員でもある。10代の頃から水泳を習い始め、泳ぎは得意だった。私がやったことはたいしたことではない。まさか隣の人が全過程を撮影し、ネットにアップしているとは思わなかった」と謙遜気味に語ったあと、付け加えてこう言いました。「本当に感謝に値すべきは全国から駆けつけてくれたレスキュー隊の皆さんだ。彼らこそ真の英雄だ」。(提供/CRI

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