「シティーウォーク」が大人気に、若者がスローなスタイルを好むワケは?―中国

人民網日本語版    2023年8月9日(水) 7時30分

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都市を気ままにゆっくりとぶらぶらし、没入型体験を楽しむ「シティーウォーク」が今年の夏、中国の若者の間で人気になっている。

時間や費用をあまりかけずに、できるだけ多くの観光スポットを巡る「特殊部隊型旅行」に続いて、都市を気ままにゆっくりとぶらぶらし、没入型体験を楽しむ「シティーウォーク」が今年の夏、中国の若者の間で人気になっている。北京青年報が伝えた。

旅行情報メディア・馬蜂窩の旅行ビッグデータによると、6月、同サイト内の「シティーウォーク」の人気度が前月比で121%増となっている。自分が生活している都市、または旅行先で「お金をあまり使わない」シティーウォークを選んでいる旅行者は全体の70%を占めた。また、専門団体やガイドを利用して、楽しみながら知識を増やすことのできる有料のシティーウォークを選ぶ若者も増えている。

ソーシャルコマースプラットフォーム「小紅書」の統計によると、今年上半期、シティーウォークに関する検索回数が前年同期比30倍以上となった。大まかな統計によると、過去1年、同プラットフォームのユーザーは、シティーウォークを通して、地球8周分に当たる32万キロ歩いた。

詳しく見ると、「00後(2000年以降生まれ)」より「95後(1995~99年生まれ)」、学生よりサラリーマン、男女別では男性より女性の方が「シティーウォーク」を好んでいる。一緒にシティーウォークを楽しむ「歩き友」で最も人気なのは、上から順に友達、恋人、ペット、子供となっている。また、最もリラックスできるのは、週末、夕方、祝祭日、春となっている。

統計で人気の都市を見てみると、奥深い歴史・文化があり、さまざまな街の景色を見ることのできる都市がシティーウォークをする若者の間で最も選ばれている。人気のシティーウォーク都市ランキングを見ると、トップが上海、2位が北京となっており、以下、広州杭州深セン武漢、南京、蘇州成都西安と続いている。

では、ネット上で大人気の重慶の名前がそこにないのはなぜなのだろう?ネットユーザーは、「坂道が多くて街の構造が複雑な『4D都市』の重慶は、初心者にとって難度が高く、道に迷ってしまうから」と説明している。

北京をじっくりと楽しみたい場合、情緒あふれる胡同(伝統的な民家が建ち並ぶ細い路地)をぶらぶらするコースがおすすめだ。SNSで最も人気となっている「シティーウォーク」コースは、東四十条からスタートして、北新橋、五道営を通って、国子監へと向かうコースだ。一方、北京の地元の人々の間で最も人気となっているコースは、ネットユーザーが選ぶ人気のコースとは異なり、鼓楼からスタートして、見どころが目白押しの中軸線をじっくりと楽しむコースだ。あちこちにある胡同やミステリアスな雰囲気が漂う著名人の旧居、「中華老字号(老舗)」のグルメ、優れた技術を駆使して作られ、豪放雄大な気風のみなぎる建造物などは、どれもじっくりと楽しむ価値があるスポットで、ゆっくりと歩かなければ得ることのできない収穫も盛りだくさんだ。

歩きながら、見知らぬ通行人と笑顔であいさつしたり、ごみを拾ったり、夕焼けスポットを探したり、雨の降る日に濡れた道路をゆっくりと歩いたり、ガイド本を見ながらそこで紹介されているコースを歩いたりと、「シティーウォーク」愛好者はさまざまなパターンを編み出し、それを楽しんでいる。どのコースを歩くとしても、旅行者は歩きながら都市への思いを深めている。そして、自分だけのお気に入りの景色を探している旅行者の姿もまた、その都市の風景に花を添えている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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