自然と触れ合って心を落ち着ける、若者の新セルフヒーリング―中国

人民網日本語版    2023年8月10日(木) 11時30分

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中国の若者の間で「癒やし」を得られる要素が次々に登場し、新しいセルフヒーリングの方法として流行している。写真は枸杞島。

都市を気ままに歩くシティーウォーク、犬の散歩代行、木をハグする、手を動かして何か作業をする。現代の青年の間で、「癒やし」を得られる要素が次々に登場し、新しいセルフヒーリングの方法として流行している。

北京林業大学心理学部の呉建平(ウー・ジエンピン)教授らの研究結果によると、青年は心を落ち着けたい時、感情面で不満がある時、素晴らしい生活に憧れる時には「癒やし」を必要とする。青年が「癒やし」を感じる要素には大きく分けて5タイプあり、小動物、理想的なライフスタイル、人間関係、自然環境、癒やし系文化グッズだという。

酷暑のある夏の日、道ばたで人と待ち合わせをしていた上海市出身の黎黎さんは、空気が乾燥して暑かったせいか、木陰を優しく感じたせいかはわからないが、大きな木に抱きつきたい衝動に駆られた。そこで木を10数秒間ハグしてみたところ、「木の幹のひんやりした感触が本当に心地よかった。なんとも言えない安心感があった」という。彼女は「大きな木には魂がある。人間の言葉で話せないだけだ」と感じるのだという。

河北省出身の田闊さんは夕焼けを追いかけるのが大好きだ。田闊さんは「夕焼けを追いかける行為には大きな不確実性がある。これはつまり可能性が大きいということでもある。ある日の午後6時、空が夕焼けに包まれ始めたのに気づき、学校の食堂に行ってご飯を食べる予定だったが、すぐ地下鉄に乗って国家大劇院まで行き、日没の最後の瞬間まで空を眺めていた。学校で見る夕焼けも大劇院で見る夕焼けも大して変わらないが、追いかけること自体に気持ちが沸き立つし、セレモニー感に満ちている。この過程にとても癒やされる」と話した。

北京師範大学の李慧中講師は、「自然とのふれあいは心に影響を与える重要な要素だ。研究によると、人は自然界の非常に大きな存在を見た時、例えば大きな木や雪山などを見た時に、自分が小さくなったような感じがする。これは自我が小さくなったということで、自我に関わるマイナスの感情もこれに伴って小さくなる。自然とのふれあいはもともと心の治療に用いられてきたものだ。自然と共にいると体を動かすことがおのずから増え、そのプロセスが人を悩みや苦しみの元から切り離し、しばしのリラックス効果を与えてくれる」と説明している。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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