仏RFI（中国語電子版）の8日付報道によると、中国では医療セクターでの「反腐敗運動」が加速しており、今年7月末までに法令違反の疑いで調査を受けた病院長や院内の共産党委員会トップである書紀ら幹部は少なくとも155人に上る。その数字は昨年通年の倍以上だという。

報道によると、第1四半期（1～3月）だけで、60人を超える病院の幹部や医療衛生システム当局者が調査を受けたほか、多くの部門の責任者も調査を受けた。

中国共産党の中央規律検査委員会は今年、輸入価格1500万元（約2億9800万円）の医療用加速器を病院が3520万元（約6億9900万円）で購入し、病院長が1600万元（約3億1800万円）のバックマージンを受け取っていた事件を公表している。

中国共産党中央による製薬分野の汚職取り締まりの影響を受け、大まかな統計によると、8月に入ってからのわずか数日の間に、業界内で予定されていた少なくとも10の学会やフォーラムが延期された。（翻訳・編集/柳川）