2014年7月28日、参考消息網によれば、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストのウェブサイトは26日、テンプル大学ジャパンキャンパス現代アジア研究所所長のロバート・デュジャリック氏による「中国は21世紀のドイツ帝国ではない」と題する文章を掲載した。

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現代の東アジア情勢と100年前のヨーロッパを比べると、極めてよく似た状況にあると指摘する専門家がいる。デュジャリック氏は表面的には似ていても、当時と現代では国際的な国家関係が異なることや、現代は当時ほど民族問題が激しくないこと、当時は陸上戦闘が中心だったが、現代は海域の重要性が増しているという点で異なると指摘している。

また、中国が東シナ海や南シナ海での領土問題で強硬な姿勢をとっていることについて、第1次大戦前のドイツ帝国と比較する専門家もいる。これについてもデュジャリック氏は「中国はドイツ帝国ではない」と指摘。中国には当時のドイツほど傑出した軍事力も科学技術もなく、同盟国もないとし、当時とは異なり、明確なイデオロギー上の対抗が、米中関係に影響を及ぼしているとの見解を示している。（翻訳・編集/岡田）